平成25年度 経営工学部門 Ⅲ-6PR含む
問題
Ⅲ-6 モーションマインドに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
① モーションマインドとは、集団の目標に向かって集団構成員の意思が統一され、互いに団結してその目標の達成に努力する気力を意味している。
② モーションマインドとは、エネルギー代謝率の指標に現れにくい精神的緊張を要する作業の苦しさを測定する心理学的評価方法の一種である。
③ モーションマインドとは、職場の管理の前提となる5Sなどの基本的行動が着実に実行できる意識を指している。
④ モーションマインドとは、作業や動作の方法の問題点が判断でき、より能率的な方法を探究し続ける心構えを意味している。
⑤ モーションマインドとは、新人や未熟練者が標準の作業ペースに到達するまでの間に考慮される余裕に対して配慮する気持ちを指している。
解答
正解は 4 になります。
モーションマインドとは
モーションマインドとは、作業や動作の方法の問題点を見つけ出し、より効率的な方法を常に追求し続ける心構えのことです。簡単に言えば、「より良い動き方を考える習慣」といえます。
なぜモーションマインドが重要か
- 効率アップ:ムダな動きを減らすことで、作業時間を短縮できます。
- 疲労軽減:効率的な動きは、体への負担も少なくなります。
- 品質向上:適切な動作は、ミスを減らし、製品やサービスの質を高めます。
モーションマインドの具体例
例えば、文房具店でアルバイトをしている高校生を想像してみましょう。
改善前:
商品を棚に並べる際、一つずつ手に取って運んでいた。
モーションマインドを持った改善後:
- 両手を使って同時に2つの商品を運ぶ。
- 商品を置く棚の近くに在庫を置き、移動距離を短くする。
- 商品を並べる順序を工夫し、無駄な動きを減らす。
このように、日常の作業を常に見直し、より良い方法を考え続けることがモーションマインドの本質です。
モーションマインドを身につけるコツ
- 観察力を養う:自分や他人の動きをよく観察する。
- 疑問を持つ:「なぜこの方法でやっているのか」と考える。
- 創意工夫:「もっと良い方法はないか」と常に考える。
- 実践と検証:新しい方法を試し、結果を確認する。
まとめ
モーションマインドは、単なる作業の効率化だけでなく、仕事や日常生活におけるあらゆる場面で活用できる考え方です。この心構えを持つことで、常に改善を意識し、より良い方法を追求し続けることができます。
したがって、問題の正解は④「モーションマインドとは、作業や動作の方法の問題点が判断でき、より能率的な方法を探究し続ける心構えを意味している。」となります。
感想
モーションマインド、存じ上げませんでした・・・・。
よって、思いっきり不正解でした。
でもまあ、ちゃんと覚えました。
この問題、たまに出てくる「最も適切なもの」なので引っかかりやすいというのもあるのでしょうかね??