平成25年度 経営工学部門 Ⅲ-8PR含む
問題
Ⅲ-8 作業速度に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
① 作業ペースのうち動作の速度は、努力(働く意欲)、熟練(技量)、作業場の条件(環境)によって影響されない。
② 作業ペースは、正常作業ペースと平均刺激ペースに大別される。
③ 正常作業ペースとは、平均的な作業者が十分な監督のもとで普通に努力して作業するときの作業ペースをさしている。
④ 正常作業ペースの具体的な例として、52枚のトランプカードを1フィート(約30.5cm)四方の四隅に1枚ずつ30秒で配り終える手の速さがある。
⑤ 平均刺激ペースは、習熟した作業者が刺激給制度のもとで集中して作業するときの平均的な作業ペースである。
解答
正解は 1 になります。
作業速度とは
作業速度とは、仕事や作業をどれくらい早く行うかを示す指標です。工場や事務所での効率的な作業計画に重要な要素です。
作業ペースの種類
作業ペースは主に2つに分けられます:
- 正常作業ペース
- 平均刺激ペース
正常作業ペース
- 定義:平均的な作業者が、適切な監督のもとで普通に努力して作業するときのペース。
- 例:52枚のトランプカードを30cm四方の四隅に1枚ずつ30秒で配り終える手の速さ。
平均刺激ペース
- 定義:熟練した作業者が、刺激給制度(成果に応じて給与が変わる制度)のもとで集中して作業するときの平均的なペース。
- 特徴:正常作業ペースよりも速いペースで作業が行われます。
作業ペースに影響を与える要因
作業ペース、特に動作の速度に影響を与える主な要因は:
- 努力(働く意欲)
- 熟練(技量)
- 作業場の条件(環境)
これらの要因は、作業者の動作の速度に大きな影響を与えます。
問題の解説
さて、問題の選択肢を見ていきましょう。
- ①は不適切な説明です。作業ペースの動作速度は、努力、熟練、作業場の条件によって影響を受けます。
- ②は正しい説明です。作業ペースは正常作業ペースと平均刺激ペースに大別されます。
- ③は正しい説明です。正常作業ペースの定義が適切に述べられています。
- ④は正しい説明です。正常作業ペースの具体的な例として適切です。
- ⑤は正しい説明です。平均刺激ペースの定義が適切に述べられています。
したがって、最も不適切なものは①です。
まとめ
作業速度や作業ペースの理解は、効率的な作業計画や生産性向上に重要です。正常作業ペースと平均刺激ペースの違いを理解し、作業環境や作業者の状態が作業速度に影響を与えることを認識することが大切です。
感想
これは詳細知らなくても正解でした。
夏のだいぶ暑い工場内で作業ペースが落ちないことはない!というのは誰しもわかることですので。
しかし、作業速度の詳細はよく知りませんでした・・・・。
正常作業ペースと平均刺激ペースがあったのですね・・・・。
これはすっと頭に入ってきました。