問題
Ⅲ-9 作業を遂行する上で、避けられない遅れ(余裕)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
① 季節によって生じる作業場の冷房装置の調節にかかる時間は、作業を遂行する上で必要な余裕ではない。
② 作業時間中であるが、必要な作業域の整理は作業余裕に分類される。
③ 作業者の用便、水飲みなど生理的欲求による遅れは、疲労余裕に分類される。
④ 職場余裕とは能力と負荷との差である。
⑤ 作業中に発生する主体作業以外の作業者の行動は、すべて余裕と考えられる。
解答
正解は 2 になります。
作業における余裕とは
作業における余裕とは、主な作業以外に必要となる時間のことです。これは避けられない遅れであり、効率的な作業計画を立てる上で考慮する必要があります。
余裕の種類
主な余裕の種類には以下があります:
- 作業余裕
- 疲労余裕
- 用務余裕
- 職場余裕
作業余裕
- 定義:主な作業以外の、仕事に関連する必要な活動に使われる時間
- 例:作業域の整理、工具の手入れ、作業指示の確認など
疲労余裕
- 定義:作業による疲労を回復するために必要な時間
- 例:短い休憩、ストレッチなど
用務余裕
- 定義:生理的欲求を満たすために必要な時間
- 例:トイレ休憩、水分補給など
職場余裕
- 定義:作業者の能力と与えられた仕事量の差から生じる余裕
- 例:機械の故障や材料の遅れによる待ち時間など
問題の解説
それでは、問題の選択肢を見ていきましょう。
- ①は不適切です。季節による冷房装置の調節も必要な余裕に含まれます。
- ②は正しい説明です。作業域の整理は作業余裕に分類されます。これは主な作業ではありませんが、効率的な作業のために必要な活動だからです。
- ③は不適切です。用便や水飲みは用務余裕に分類されます。疲労余裕ではありません。
- ④は不適切です。職場余裕の定義が正確ではありません。
- ⑤は不適切です。主体作業以外の全ての行動が余裕というわけではありません。
したがって、最も適切なものは②です。
まとめ
作業における余裕を理解することは、効率的な作業計画を立てる上で重要です。主な作業だけでなく、それ以外の必要な活動や休憩時間も考慮に入れることで、より現実的で持続可能な作業計画を立てることができます。
感想
そうなのか、一言で余裕とはよく言いますがこんな定義で別れていたのですね。
意識しながら行動して、工場も見るようにしなければ。
今回も適切なものをえらぶものだったので引っかかりました。
尤も、余裕にこんな種類があるって知らなかったことが最大の敗因ですが!!