問題

III-15 過去1年間における保管費用と発注費用の和を最小にする経済発注量は120単位であった。

年間推定所要量が2倍に変化したときの経済発注量として、次のうち最も近い値はどれか。

① 90単位
② 130単位
③ 170単位
④ 210単位
⑤ 240単位

解答

正解は 3 になります。

経済発注量(EOQ)とは

経済発注量(Economic Order Quantity: EOQ)は、在庫管理において、発注費用と保管費用の合計を最小にする最適な発注量のことです。これにより、企業は効率的に在庫を管理し、コストを抑えることができます。

問題の解説

この問題では、年間推定所要量が2倍に変化したときの新しい経済発注量を求める必要があります。

与えられた情報

  • 現在の経済発注量:120単位
  • 年間推定所要量:2倍に増加

経済発注量の計算式

経済発注量(EOQ)は以下の公式で表されます:

$$EOQ = \sqrt{\frac{2 \times 発注費用 \times 年間所要量}{在庫維持費用}}$$

年間所要量の変化と経済発注量の関係

年間所要量が変化したとき、経済発注量は年間所要量の平方根に比例して変化します。つまり:

$$新しいEOQ = 元のEOQ \times \sqrt{\frac{新しい年間所要量}{元の年間所要量}}$$

計算

年間所要量が2倍になったので:

$$新しいEOQ = 120 \times \sqrt{2} \approx 169.7$$

結論

計算結果から、新しい経済発注量は約169.7単位となります。選択肢の中で最も近い値は170単位です。

したがって、正解は③ 170単位 となります。

補足説明

経済発注量が年間所要量の平方根に比例して増加する理由は、発注費用と保管費用のバランスを取るためです。年間所要量が増えると、より多くの在庫を保管する必要がありますが、同時に発注回数を増やすことでバランスを取ります。

この問題は、在庫管理における重要な概念を理解するのに役立ちます。実際のビジネスでは、需要の変動に応じて適切に発注量を調整することが、コスト削減と効率的な在庫管理につながります。

感想

うむむっ!

これ、全然わかりませんでした。

そもそもこの、EOQという語句も計算式も知らなかったので。

とはいえ、なるほどね〜って思いました。

発注部署の皆さんこんな大変なコトをされてるのですねえ。

頭の下がる思いです。

この問題の計算自体は簡単だったので把握できました!!