平成27年度 経営工学部門 Ⅲ-12PR含む
問題
Ⅲ-12 下図は、製品Xの部品表(BOM)である。第5期の製品Xの需要量は200個である。以下のa~cの条件で計画を作成する場合、最も適切なものは①~⑤のうちどれか。
条件
a. 計画は製品Xの需要予測よりバックワードで計画を立てる。
b. 製品X及び部品A~Eの期末及び期首在庫量は10個とする。
c. 製品X及び部品B~Eのリードタイムは1期間、部品Aのリードタイムは2期間とする。

()内は、必要数を表す。

① 部品Aの発注手配は、第3期に200個を発注する。
② 部品Bの発注手配は、第3期に210個を発注する。
③ 部品Cの発注手配は、第4期に400個を発注する。
④ 部品Dの発注手配は、第2期に200個を発注する。
⑤ 部品Eの発注手配は、第1期に400個を発注する。

解答
正解は 5 になります。
問題の詳細解説
以下では、添付画像の問題を基に、製品Xおよび部品A~Eの発注計画を詳細に解説します。この問題は、製品Xの需要予測を基に、バックワード計画を用いて各部品の発注タイミングと数量を決定するものです。
バックワード計画とは?
バックワード計画(Backward Planning)とは、最終的な需要を基点として、必要な部品や材料の発注タイミングを逆算して計画を立てる方法です。この方法は、製品の完成時期や需要時期が決まっている場合に適用され、効率的な生産・在庫管理を実現するために用いられます。
バックワード計画の特徴
- 需要を基点とする
最終製品(ここでは製品X)の需要時期と数量を基準にして、そこから逆算して部品や材料の必要時期を決定します。 - リードタイムを考慮
部品や材料を調達・製造するためのリードタイム(発注から納入までの時間)を考慮し、それぞれの発注タイミングを決定します。 - 在庫管理の最適化
必要な時期に必要な数量だけ発注することで、過剰在庫や欠品を防ぎます。
メリット
- 効率的な在庫管理:過剰在庫や欠品を防ぎます。
- 需要変動への対応:需要変動がある場合でも、最終需要から逆算するため柔軟性があります。
- コスト削減:不要な在庫保有コストを削減できます。
問題文の条件整理
- 製品Xの構成(BOM)
製品Xは以下の部品で構成されています:- 部品A:1個必要
- 部品B:1個必要
- 部品C:2個必要
- 部品Aはさらに以下で構成されています:
- 部品D:1個必要
- 部品E:2個必要
部品Bと部品Cは単体で使用され、子部品はありません。
- 需要量(製品X)
製品Xの第5期需要量は200個。 - 在庫条件
製品Xおよび部品A~Eの「期首在庫量」と「期末在庫量」はいずれも10個。
つまり、各期間終了時点で10個の在庫が残るように発注計画を立てます。 - リードタイム
- 製品Xおよび部品B~E:リードタイム1期間
- 部品A:リードタイム2期間
- 計画方法
- バックワード計画を用いる(最終需要から逆算して計画を立てる)。
解法ステップ
1. 製品Xの需要量から逆算して所要量を算出
製品X 200個に対して、各部品の必要数量(総所要量)は以下の通りです:
- 部品A:製品X 1個あたり1個必要 → 200個必要
- 部品B:製品X 1個あたり1個必要 → 200個必要
- 部品C:製品X 1個あたり2個必要 → 400個必要
- 部品D:
- 部品A 1個あたり1個必要 → 部品Aが200個必要なので200×1 = 200個
- 部品E:
- 部品A 1個あたり2個必要 → 部品Aが200個必要なので200×2 = 400個
2. 在庫条件を考慮した正味所要量の計算
各部品について、総所要量から「期末在庫10個」を確保するために調整します。具体的には、総所要量に期末在庫10個を加えた値が「調整後の総所要量」となります。
- 製品X:200 + 10 = 210個
- 部品A:200 + 10 = 210個
- 部品B:200 + 10 = 210個
- 部品C:400 + 10 = 410個
- 部品D:200 + 10 = 210個
- 部品E:400 + 10 = 410個
3. リードタイムに基づく発注タイミング
リードタイムを考慮し、各部品について発注手配タイミングを決定します。
- 製品X(リードタイム1期間):第5期に210個が必要 → 第4期に発注。
- 部品A(リードタイム2期間):第5期に210個が必要 → 第3期納入 → 第2期に発注。
- 部品B(リードタイム1期間):第5期に210個が必要 → 第4期納入 → 第3期に発注。
- 部品C(リードタイム1期間):第5期に410個が必要 → 第4期納入 → 第3期に発注。
- 部品D(リードタイム1期間):第3期に210個が必要 → 第2期納入 → 第2期に発注。
- 部品E(リードタイム1期間):第3期に410個が必要 → 第2期納入 → 第1期に発注。

まとめ
今回の問題では、製品Xの需要予測を基にバックワード計画を行い、製品Xおよび部品A~Eの発注計画を立てました。
選択肢⑤「部品Eの発注手配は、第1期に400個を発注する」が正解です。これは、部品Eが第3期に410個必要であり、初期在庫10個を差し引いた不足分400個を第1期に発注することで条件を満たします。
感想
苦戦しました!
この表を理解して作るのにも相当時間かかりましたし。
期首期末の在庫量でハマった感はあります。
まだ十分に納得出来てないのも確か。
今後も勉強進めて参ります!!