問題
Ⅲ-33 次のうち、設備管理における効率や損失に関する記述として最も不適切なものはどれか。
① 設備に対する保全性には、設備の配置による接近のしやすさも含まれる。
② 故障した設備を運用可能状態へ修理するために必要な時間の平均値を平均故障間隔という。
③ 設備の劣化により安全性が低下したときの損失は、劣化損失と呼ばれる。
④ 設備の故障により停止したときの損失は、停止損失と呼ばれる。
⑤ 設備の劣化や停止が起きたとき、もし起きなければ得られたであろう利益は、機会損失と呼ばれる。

解答
正解は 2 になります。
設備管理における効率と損失:経営工学の重要概念を解説
設備管理は、企業の生産性と収益性に直接影響を与える重要な分野です。
本記事では、設備管理における効率や損失に関する基本的な概念を解説していきます。
問題の概要解説
この問題は、設備管理に関する5つの記述の中から、最も不適切なものを選ぶ形式です。
各記述は、設備の保全性、故障修理時間、劣化による損失、停止損失、機会損失といった重要な概念に触れています。
これらの概念を正確に理解することが、効果的な設備管理の基礎となります。
各選択肢の詳細解説
① 設備に対する保全性には、設備の配置による接近のしやすさも含まれる。
この記述は正しいです。
保全性とは、設備を適切に維持・修理できる能力を指します。
設備の配置が適切で、点検や修理のために容易にアクセスできることは、保全性の重要な要素です。
これにより、メンテナンス時間の短縮や作業効率の向上が期待できます。
② 故障した設備を運用可能状態へ修理するために必要な時間の平均値を平均故障間隔という。
この記述は不適切です。
ここで説明されているのは「平均修理時間(MTTR: Mean Time To Repair)」であり、「平均故障間隔(MTBF: Mean Time Between Failures)」ではありません。
MTTRは故障から修理完了までの平均時間を指し、MTBFは故障と次の故障の間の平均稼働時間を指します。
この2つの概念を混同しないことが重要です。
③ 設備の劣化により安全性が低下したときの損失は、劣化損失と呼ばれる。
この記述は正しいです。
設備の劣化は、生産効率の低下だけでなく、安全性の低下にもつながります。
これによる損失を劣化損失と呼びます。
安全性の低下は、事故のリスクを高め、結果として人的被害や生産停止などの深刻な損失を招く可能性があります。
④ 設備の故障により停止したときの損失は、停止損失と呼ばれる。
この記述も正しいです。
設備が故障して生産が停止すると、その間の生産量減少や修理コストなどが発生します。
これらを総称して停止損失と呼びます。
停止損失を最小限に抑えるためには、予防保全や迅速な故障対応が重要です。
⑤ 設備の劣化や停止が起きたとき、もし起きなければ得られたであろう利益は、機会損失と呼ばれる。
この記述も正しいです。
機会損失とは、本来得られるはずだった利益が、何らかの理由で得られなくなることを指します。
設備の劣化や停止により生産が滞ると、その間に得られたはずの利益が失われます。
これは直接的な損失とは異なりますが、企業の収益に大きな影響を与える重要な概念です。
まとめ:問題の要点
この問題の要点は、設備管理における様々な概念を正確に理解し、区別することです。特に重要なのは以下の点です:
- 保全性の広範な定義(設備へのアクセスのしやすさを含む)
- 平均修理時間(MTTR)と平均故障間隔(MTBF)の違い
- 劣化損失、停止損失、機会損失の概念と影響
これらの概念を正確に理解し、適切に管理することで、企業は設備の効率を最大化し、損失を最小限に抑えることができます。
設備管理は単なる機械の保守ではなく、企業の生産性と収益性に直結する重要な経営戦略の一部であることを認識することが重要です。
感想
今日も正解でした!
いちおう設備設計屋ですからね、もともと。
とはいえ基本はしっかり学習し直さねば。
最近よく気づくのが、間違った知識を吸収しちゃってること!
このブログ作成はそれを見直すいい機会にもなっているのですよ。