問題
Ⅲ-2 作業標準の設定方法に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
① 一度決めた作業標準は、状況変化が起きた場合でも改定すべきではない。
② 作業標準の内容は、基本的に作業方法と作業条件で構成されており、作業時間を含める必要はない。
③ 最善な作業方法で実行可能であり、不良などの異常に対しての予防方法も明確に設定する。
④ 作業標準の表現方法は文章で表現すべきであり、写真やVTRなどは利用すべきではない。
⑤ 作業標準の対象は、組立や加工の作業であり、保全や検査の作業については対象としない。

解答
正解は 3 になります。
問題の背景と全体像
作業標準は「誰が・いつ行っても同じ品質で効率的に作業できる基準」を定めるための手法です。
生産現場の品質管理や作業効率化の根幹を成す概念で、以下の要素を包含する必要があります。
各選択肢の詳細解説
① 一度決めた作業標準は状況変化が起きても改定不要
不適切な理由
- 生産技術の進歩や設備更新があれば作業方法の最適化が必要
- 標準時間の設定では「実績データの継続的な更新」が推奨される
- 改善活動(カイゼン)の基本は「標準化→実行→改善→新標準化」の循環
② 作業時間を含めず方法・条件のみで構成
不適切な要点
- 標準時間は作業標準の必須要素(正味時間+余裕時間)
- 時間を含まないと「生産計画策定」「稼働率評価」が不可能
- 例:組立作業では「1台あたり2.5分」のように定量化が必要
③ 最善方法で実行可能&不良予防策を明記
適切性の根拠
- IEの基本思想「最も経済的な方法の標準化」に合致
- トヨタ生産方式で重視する「自働化(異常検知機能)」の概念
- 具体例:
- 作業手順に「部品の向き確認3ポイント」を追加
- 検査工程に「ユニットテスト→総合テスト」の2段階検証
④ 写真/VTR禁止で文章のみ表現
現実との乖離
- 視覚的指示の有効性: 表現方法活用例効果フローダイアグラム工程経路図移動の無駄削減動画マニュアル溶接の手順微妙な角度の伝達
- 多言語対応現場では「図解>文章」が効果的
⑤ 保全/検査作業を対象外とする
誤りの本質
- 保全作業:予知保全スケジュールの標準化で故障率低減
- 検査作業:
- 判定基準の統一(例:色差判定用標準サンプル)
- 検査頻度の最適化(統計的品質管理手法)
- 全工程の標準化が「品質保証システム」の基礎
まとめ:技術士試験の重要ポイント
正解:③
核心的な理由
- 予防的アプローチ:不良発生後の対応より未然防止が重要
- 実践可能性:理想論ではなく「現場で持続可能な方法」の提示
- 体系性:作業手順・品質基準・異常対応を一体で規定
作業標準の設計基準
要素 | 必須項目 | 具体例 |
---|---|---|
方法 | 工具の使用順序 | 電動ドライバーの回転数設定 |
条件 | 環境基準 | 塗装ブースの温度25±2℃ |
時間 | 標準時間 | 溶接1カ所あたり3.2分 |
安全 | 保護具の着用 | 防塵マスクの交換頻度 |
異常対応 | トラブルシューティング | 機械停止時の再起動手順 |
感想
今日も正解!よかった。
だいぶ慣れてきた、というべきか。
過去問にもありましたし、最近実務でこのへんやってるからまだ頭に残っていますね。、
明日も頑張ろう!