平成30年度 経営工学部門 Ⅲ-10

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問題

Ⅲ-10 下図に示された製品Xと製品Yの部品構成図と、現在の在庫量の表に関連した次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、部品構成図における( )内の数字は、完成品又は親部品を生産するために必要な部品数を示す。

【現在の部品在庫量】

 製品X製品Y部品A部品B部品C部品D部品E
在庫量00305102015

① 製品Xを10個生産する場合、部品Bは現在15個足りない。

② 部品Bを10個生産する場合、部品Cは現在10個足りない。

③ 製品Yを5個生産する場合、部品Dは現在足りている。

④ 製品Yを10個生産する場合、部品Eは現在5個足りない。

⑤ 製品Xを10個、製品Yを5個生産する場合、部品Aは現在20個足りない。

解答

正解は 5 になります。

製品構成と在庫計算の全体解説

製品X・Yの部品構成図と在庫表をもとに、各製品を生産する際に必要な部品数や在庫の過不足を計算する問題です。
部品構成図は、製品を作るためにどの部品が何個必要かを階層的に示したもので、在庫管理や生産計画の基礎となります。
この問題では、各選択肢ごとに「指定された数量の製品や部品を生産する場合、どの部品が何個不足するか(または足りているか)」を正確に計算する力が問われます。

部品構成図の読み方

  • 製品XはAを1個、Bを2個必要とし、BはAを1個、Cを2個必要とします。
  • 製品YはAを1個、Dを3個必要とし、DはAを1個、Eを2個必要とします。

各選択肢の詳細解説

① 製品Xを10個生産する場合、部品Bは現在15個足りない。

  • 製品X1個あたり部品Bが2個必要 → 10個で20個必要。
  • 在庫は5個なので、20-5=15個不足
  • この記述は正しい。

② 部品Bを10個生産する場合、部品Cは現在10個足りない。

  • 部品B1個あたり部品Cが2個必要 → 10個で20個必要。
  • 在庫は10個なので、20-10=10個不足
  • この記述は正しい。

③ 製品Yを5個生産する場合、部品Dは現在足りている。

  • 製品Y1個あたり部品Dが3個必要 → 5個で15個必要。
  • 在庫は20個なので、20-15=5個余裕
  • この記述は正しい。

④ 製品Yを10個生産する場合、部品Eは現在5個足りない。

  • 製品Y1個あたり部品Dが3個必要 → 10個で30個必要。
  • 部品D1個あたり部品Eが2個必要 → 30個で60個必要。
  • 在庫は15個なので、60-15=45個不足
  • 「5個足りない」は誤りで、実際は45個足りない
  • しかし、Dの在庫が既に20個あり、Yを10個作るにはDをあと10個生産すればよい。
  • D10個に必要なEは20個。
  • 在庫は15個なので、20-15=5個不足
  • よって正しい。

⑤ 製品Xを10個、製品Yを5個生産する場合、部品Aは現在20個足りない。

  • 製品X10個で必要な部品Aの数:
    • 製品X1個あたりAが1個必要 → 10個で10個
    • 製品X1個あたりBが2個必要 → 10個で20個
    • B1個あたりAが1個必要 → 20個で20個
    • 合計:10+20=30個
  • 製品Y5個で必要な部品Aの数:
    • 製品Y1個あたりAが1個必要 → 5個で5個
    • 製品Y1個あたりDが3個必要 → 5個で15個
    • D1個あたりAが1個必要 → 15個で15個
    • 合計:5+15=20個
  • 全体で必要な部品Aの数:30+20=50個
  • 在庫は30個なので、50-30=20個不足
  • この記述は正しいように見えるが、実際には二重カウントが発生している。

二重カウントの解説

  • 製品XのBに必要なA、製品YのDに必要なAは、すでにBやDの生産に含まれているため、製品XやYのAと合算する際は注意が必要。
  • しかし、部品構成図の読み方としては、全ての親部品の生産に必要な子部品数を合計するのが正しい。
  • 製品X1個あたりAが1個必要 → 10個で10個
    • 製品X1個あたりBが2個必要 → 10個で20個、在庫5個なので15個
    • B1個あたりAが1個必要 → 15個で15個
    • 合計:10+15=25個
  • 製品Y1個あたりAが1個必要 → 5個で5個
    • 製品Y1個あたりDが3個必要 → 5個で15個、在庫20個なので充足
    • D1個あたりAが1個必要 → 充足している
    • 合計:5+0=5個
  • 全体で必要な部品Aの数:25+5=30個
  • 在庫は30個なので過不足なし

まとめ:問題の要点と正答

  • 部品構成図を正しく読み取り、各製品や部品の生産に必要な部品数を階層的に計算することが重要。
  • 在庫量と必要数を比較し、過不足を正確に把握する力が問われる。
  • 二重カウントや部品の階層構造に注意し、正確な計算を行うことがポイント。
  • 本問の正答は「⑤」
    製品Xを10個、製品Yを5個生産する場合、部品Aは現在20個足りないという記述は、部品構成の計算方法や在庫管理の観点から最も不適切である。

感想

この手の問題も、とにかく紙に記入するに限りますね!!

とはいえ、まんまと2重カウントにダマされました。

④の時点でおかしいな?と思ったのですが。

表はきっちり作らないといけませんね!

ってか、こんな見にくい表構成だと間違いのもとですね。

BOMの作り方もいろいろ留意したいものです。

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この記事を書いた人

技術士試験対策と経営工学の学びを発信するブログです。
私はもともと機械設計の仕事をしており、現在は経営工学の知識やスキルを習得中です。
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