問題
Ⅲ-11 進捗管理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
① 進捗管理は、一般に進度分析、進度判定、進度対策、効果確認の手順によって実施される。
② 連続生産において、生産数量の進度を把握するためには流動数曲線が利用できる。
③ 進捗管理は、仕事の進行状況を把握し、日々の仕事の進み具合を調整する活動である。
④ 進度を管理するためには、作業の手配や準備から作業完了に至るまでの作業の流れを一貫して把握しなければならない。
⑤ 作業を計画より先行して進行するように進捗管理を実施すれば、仕掛品や在庫品を削減することが期待できる。

解答
正解は 5 になります。
進捗管理とは
進捗管理は、計画どおりに仕事や生産活動が進んでいるかどうかを確認し、必要に応じて調整や対策を行う活動です。
ものづくりやプロジェクト運営、生産現場などあらゆる分野で、コスト削減や品質保証、納期遵守のために不可欠なマネジメント手法の一つです。
工程管理や在庫管理、業務効率化に大きく関わります。
各選択肢の詳細解説
① 進捗管理は、一般に進度分析、進度判定、進度対策、効果確認の手順によって実施される。
進捗管理は大きく次のステップで行われます。
- 進度分析:現状をデータやグラフを用いて見える化。
- 進度判定:目標・計画とどれだけ差があるかを比較。
- 進度対策:遅れていれば対応策を検討し、現場に指示。
- 効果確認:施策実施後、改善されたかを再評価。
これら一連のサイクルにより、継続的に進捗の適正管理が行われます。
この記述は基本的な進捗管理サイクルを表しており、適切です。
② 連続生産において、生産数量の進度を把握するためには流動数曲線が利用できる。
連続生産とは、同じ製品を切れ目なく生産し続ける方式です。
流動数曲線(累積流動数曲線)は、生産数量や工程通過量を時系列でグラフ化し、「投入量」「完成量」「仕掛量」などを視覚化する技法です。
特に生産現場で、進捗の遅れや仕掛品の量を一目で把握しやすいため、連続生産現場では活用されています。
この記述も正しい内容です。
③ 進捗管理は、仕事の進行状況を把握し、日々の仕事の進み具合を調整する活動である。
進捗管理の目的は、現在の仕事の状態を客観的に把握し、必要に応じて調整や軌道修正を行うことです。
例えば、前倒しや遅れを発見した場合、現場やチームと連携し、追加作業や人員配分の見直しなど具体的な調整を行います。
この記述も進捗管理の定義と一致しています。
④ 進度を管理するためには、作業の手配や準備から作業完了に至るまでの作業の流れを一貫して把握しなければならない。
進捗管理の精度を高めるには、現場の作業開始前の準備・手配から、モノやサービスが完成・納品されるまで、一連の流れをつねに把握することが大切です。
これにより、ボトルネックやムダな作業、遅延の要因を発見しやすくなります。
この記述も妥当です。
⑤ 作業を計画より先行して進行するように進捗管理を実施すれば、仕掛品や在庫品を削減することが期待できる。
この記述が最も不適切です。
- 計画よりも早く作業を進めると、納期以前に製品や仕掛品が多く生まれ、余分な在庫が増える恐れがあります。
- 進捗管理は「適正なタイミングで作業を進める」のが理想であり、やみくもな前倒しは逆にムダな仕掛品や在庫の増加につながるリスクがあります。
- 仕掛品や在庫の削減には、「必要な時に必要な分だけ生産・供給する」ジャストインタイム方式などが有効であり、単なる先行管理では解決できません。
まとめ
- 進捗管理は進度分析・判定・対策・効果確認の手順で構成され、生産やプロジェクトを計画どおりに運営するための重要な管理活動です。
- 連続生産の進度把握には流動数曲線などの手法が活用されます。
- 進捗管理の本質は「現状把握と調整」にあり、作業の全体像を一貫して捉える視点が欠かせません。
- 計画より先行して作業を進めると仕掛品や在庫はむしろ増加する傾向があるため、過度な先行管理は在庫削減策にならないことに注意が必要です。
感想
ちょっとした既視感?
ああ、これだ!

問題の順番は違っていますが同様の問題ですね。
進捗管理、流石に毎日やっているのでここは問題なく正解。
ホントにこの年の問題は解きやすいと感じます!