平成30年度 経営工学部門 Ⅲ-27

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問題

Ⅲ-27 製品の販売価格が136円/個、単位当たり変動費が63円/個、工場の賃料が800,000円、倉庫の賃料が180,000円のとき、損益分岐点売上高に最も近い値はどれか。

① 5,900個

② 7,200個

③ 9,800個

④ 12,700個

⑤ 13,400個

解答

正解は 5 になります。

問題の背景とポイント

この問題では、ある製品の販売価格、変動費、固定費の情報が与えられており、「損益分岐点売上高」を求める計算問題です。

損益分岐点とは、「売上」と「費用(固定費+変動費)」が一致し、利益も損失も出ない状態の売上高を指します。
これは原価計算や管理会計において、企業の採算性を判断する上で非常に重要な概念です。


損益分岐点売上高とは

定義と基本式

損益分岐点売上高(単位:個)は、次の式で求められます:

$$\text{損益分岐点売上高} = \frac{\text{固定費}}{\text{単位当たり貢献利益}}$$

ここでの各用語は以下の通りです:

  • 固定費:生産数に関係なく毎月かかる費用(例:工場や倉庫の賃料)
  • 変動費:生産や販売数量に比例して増減する費用(例:材料費、外注費)
  • 貢献利益:製品1個あたりの販売価格から変動費を差し引いた金額 $$\text{貢献利益} = \text{販売価格} – \text{変動費}$$

与えられた数値の整理

項目金額(円)
販売価格136円/個
変動費63円/個
工場の賃料800,000円
倉庫の賃料180,000円

① 固定費の合計

$$\text{固定費} = 800,000 + 180,000 = 980,000円$$

② 単位当たりの貢献利益

$$\text{貢献利益} = 136 – 63 = 73円/個$$

③ 損益分岐点売上高(個数)

$$\frac{980,000}{73} ≒ 13,424.66$$

つまり、およそ13,425個が損益分岐点の数量となります。


各選択肢の検討

① 5,900個

→ 明らかに少なすぎる。固定費980,000円に対してこの個数では貢献利益が足りない。
誤り

② 7,200個

→ 7,200 × 73 = 525,600円 → 固定費980,000円には届かない。
誤り

③ 9,800個

→ 9,800 × 73 = 715,400円 → 固定費に届かない。
誤り

④ 12,700個

→ 12,700 × 73 = 927,100円 → まだ不足。
誤り

⑤ 13,400個

→ 13,400 × 73 = 978,200円 → かなり近い値。
正解

※実際の損益分岐点は13,425個のため、最も近いのは ⑤13,400個 です。


まとめ:損益分岐点を理解することの重要性

損益分岐点分析は、企業活動の基本であり、以下のような意思決定に活用されます:

  • 商品の価格戦略を立てるとき
  • コスト削減の影響を評価するとき
  • 新規事業の採算性を判断するとき

今回の問題では、

  • 固定費
  • 変動費
  • 貢献利益

という基本要素を正しく把握し、損益分岐点を計算できるかが問われました。

損益分岐点の公式と貢献利益の考え方は、管理会計や財務分析の基礎として極めて重要です。

感想

過去問で類似のものは下記の二つ。

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しっかり電卓叩けばなんとかなるんですよね!

今日も正解でした。

調子が良いぞ!!

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この記事を書いた人

技術士試験対策と経営工学の学びを発信するブログです。
私はもともと機械設計の仕事をしており、現在は経営工学の知識やスキルを習得中です。
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