令和元年度(再) 経営工学部門 Ⅲ-35

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目次

問題

Ⅲ-35 SDGs(Sustainable Development Goals)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

① SDGsは、2015年に開催された国連サミットにおいて全会一致で採択された。
② SDGsの取組みの年限は、2030年に設定されている。
③ SDGsの特徴の一つである包摂性には、「定期的にフォローアップする」という意味がある。
④ SDGsの国際目標の一つに、つくる責任、つかう責任がある。
⑤ SDGsについての日本の対応の一つとして、内閣総理大臣を本部長とするSDGs推進本部が設置されている。

解答

正解は 3 になります。

問題の概要

本問題は、SDGs(持続可能な開発目標)の基本的な考え方や、国際的・国内的な取り組みについて理解しているかを問う内容です。
SDGsは経営工学領域においても、サプライチェーンの改善や環境マネジメント、ESG対応など多方面で重要なテーマとなっています。
各選択肢では、SDGsの基本事項・特徴・国内体制などが問われています。

以下では、選択肢ごとに丁寧に解説していきます。


各選択肢の詳細解説

① SDGsは、2015年に開催された国連サミットにおいて全会一致で採択された。

この記述は正しい内容です。

SDGsは、2015年9月に開催された国連サミットにおいて「持続可能な開発のための2030アジェンダ」として採択されました。
加盟193か国すべてが賛同しており、全会一致で採択された点が重要です。

また、SDGsはミレニアム開発目標(MDGs)を引き継ぐ形で策定され、先進国・途上国の区別なく、すべての国が取り組むことが特徴であり、企業や行政、個人の行動にも影響を与える国際的な指針となっています。


② SDGsの取組みの年限は、2030年に設定されている。

この記述は正しい内容です。

SDGsは「2030年までに達成すべき国際目標」として設定されており、全17目標・169ターゲットが定められています。この期間を「2030アジェンダ」と呼び、世界的な行動計画として位置付けられています。

企業活動や政策立案においても、2030年をひとつの節目として中長期計画を立てるケースが増えており、SDGsの達成度が投資家やステークホルダーから評価される場面も多くなっています。


③ SDGsの特徴の一つである包摂性には、「定期的にフォローアップする」という意味がある。

この記述は不適切であり、誤りです。

SDGsでいう「包摂性(Inclusiveness)」とは、誰一人取り残さないという理念を表す概念です。
具体的には、貧困層、女性、障がい者、少数民族、子ども、高齢者など、社会的に弱い立場に置かれてきた人々を含め、すべての人が持続可能な成長の恩恵を受けられるようにすることを意味します。

一方、「定期的にフォローアップする」ことはSDGsの特徴として「透明性」「アカウンタビリティ(説明責任)」「レビュー体制」などに関連するものであり、「包摂性」との意味は異なります。

よって、本選択肢が不適切と判断されます。


④ SDGsの国際目標の一つに、つくる責任、つかう責任がある。

この記述は正しい内容です。

SDGs目標12として「つくる責任 つかう責任」(持続可能な生産と消費)が掲げられています。
これは、資源の効率的利用や廃棄物削減、リサイクルの促進、環境負荷の低減などを目指すもので、経営工学分野の生産管理や環境マネジメントに深く関わる重要なテーマです。

企業ではライフサイクルアセスメント(LCA)やサーキュラーエコノミーの取り組みが評価される場面が増えており、SDGsの中でも特に実践的な目標といえます。


⑤ SDGsについての日本の対応の一つとして、内閣総理大臣を本部長とするSDGs推進本部が設置されている。

この記述は正しい内容です。

日本では2016年に「SDGs推進本部」が設置され、内閣総理大臣が本部長となり、全省庁が連携しながらSDGsの国内実施を推進しています。
これにより、SDGsの目標達成に向けた戦略策定や施策の実行が体系的に進められています。

企業の取り組みを評価する「ジャパンSDGsアワード」なども同推進本部によって運営され、国内におけるSDGsの浸透に大きく寄与しています。


追加解説:SDGsが企業や社会に与える影響

企業や組織がSDGsを取り入れる理由として、社会的責任(CSR)の強化だけでなく、ESG投資の拡大や顧客からの信頼向上、競争力確保が挙げられます。特に以下の点は経営工学領域とも深く関わっています。

  • サプライチェーン全体の最適化
  • 廃棄物削減によるコスト削減
  • 環境負荷低減を通じた持続可能な運営
  • 労働環境改善による生産性向上

SDGsは単なる社会貢献活動ではなく、経営戦略の一部として組み込まれていることが特徴です。


まとめ

SDGsは、2015年に国連で採択された2030年までの国際目標であり、全世界が協力して取り組む包括的な枠組みです。
本問題では、SDGsの基本事項や特徴、国内体制について理解が問われています。

特に重要なポイントは次の通りです。

  • SDGsは2030年までの全世界共通目標である
  • 包摂性は「誰一人取り残さない」という理念であり、フォローアップとは意味が異なる
  • 日本では内閣総理大臣を本部長とする推進本部が設置されている
  • SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」は生産・消費のあり方に関わる重要テーマである

これらの点は、企業の経営や政策だけでなく、技術士試験においても核となる知識です。


感想

SDGsも問題になってくるのですねえ。

一時期いろいろ調べたりしたのでまだ薄ぼんやりと記憶にあるはず。

だったのですが、今日は誤答でした。

さすがに過去問にSDGsはなかった。

さあ、平成元年度(再)も終了。

次回は平成2年か?それとも過去問のメンテか??

リクエストありましたらどうぞ。

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この記事を書いた人

技術士試験対策と経営工学の学びを発信するブログです。
私はもともと機械設計の仕事をしており、現在は経営工学の知識やスキルを習得中です。
同じ道を進む方や、資格取得を目指す方のお役に立てる情報をお届けします。

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