目次
問題
Ⅲ-26 以下の作業リストで表されるプロジェクトにおいて、業務全体の所要日数として最も適切なものはどれか。
| 作業 | 作業日数 | 先行作業 | 
|---|---|---|
| A | 5 | - | 
| B | 3 | A | 
| C | 5 | A | 
| D | 10 | C | 
| E | 5 | B, D | 
| F | 12 | C | 
| G | 3 | E | 
| H | 6 | d, F | 
| ダミーd | 0 | E | 
① 16
② 19
③ 28
④ 31
⑤ 33

解答
正解は 4 になります。
問題の解説
以下では、クリティカルパス法(CPM)を用いてプロジェクト全体の所要日数を計算し、ネットワーク図を用いて依存関係を視覚的に解説します。
ネットワーク図
以下は問題を基に作成したネットワーク図です。
各ノードにはタスク名と所要日数が記載され、矢印で依存関係が示されています。

解法ステップ
1. 各経路ごとの所要日数を計算
- A → B → E → d → H
- 所要日数:5 + 3 + 5 + 0 + 6 = 19
 
- A → B → E → G
- 所要日数:5 + 3 + 5 + 3 = 16
 
- A → C → D → E → d → H
- 所要日数:5 + 5 + 10 + 5 + 0 + 6 = 31
 
- A → C → F → H
- 所要日数:5 + 5 + 12 + 6 = 28
 
2. クリティカルパスの特定
上記より、最も長い経路は「A → C → D → E → d → H」であり、その所要日数は 31日です。この経路上にあるタスクがクリティカルパスとなり、プロジェクト全体の日数を決定します。
各選択肢について詳細検討
- ①16
- 経路「A → B → E → G」の所要日数ですが、これはクリティカルパスではありません。不正解です。
 
- ②19
- 経路「A → B → E → d → H」の所要日数ですが、これはクリティカルパスではありません。不正解です。
 
- ③28
- 経路「A → C → F → H」の所要日数ですが、これはクリティカルパスではありません。不正解です。
 
- ④31(正解)
- 最も長い経路「A → C → D → E → d → H」の所要日数であり、プロジェクト全体の日数として適切です。
 
- ⑤33
- この値はすべての計算結果よりも大きく、不適切です。
 
プロジェクト管理における学び
この問題では以下の重要なポイントが学べます:
- クリティカルパス法の活用:
 プロジェクト全体の日数を正確に把握するためには、クリティカルパスを特定することが不可欠です。
- ダミー作業の役割:
 ダミー作業は依存関係を明確化するために使われます。所要日数が0であっても、ネットワーク図や計算には重要な役割を果たします。
- 複雑な依存関係への対応:
 複数の依存関係が絡む場合でも、ネットワーク図を活用することで視覚的に整理しやすくなります。
感想
これは図を作るのが楽しかった。
図を作った後に解こう、と思っていたので狙い通り正解でした。
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