問題
Ⅲ-13 品質マネジメントシステムにおける「品質マネジメントの原則」に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
① 顧客重視
② 人々の参画
③ 継続的改善
④ 意思決定への仮説に基づくアプローチ
⑤ 供給者との互恵関係

解答
正解は 4 になります。
品質マネジメントシステムと「品質マネジメントの原則」の概要
品質マネジメントシステム(QMS)は、組織が製品やサービスの品質を継続的に向上させ、顧客満足を高めるための仕組みです。
その根幹となるのが「品質マネジメントの7原則」であり、これはISO9001をはじめとした国際規格の基盤となっています。
7原則は次の通りです。
- 顧客重視(Customer Focus)
- リーダーシップ(Leadership)
- 人々の積極的参加(Engagement of People)
- プロセスアプローチ(Process Approach)
- 改善(Improvement)
- 客観的事実に基づく意思決定(Evidence-based Decision Making)
- 関係性の管理(Relationship Management)
これらを正しく理解し実践することで、組織は品質向上と持続的な成長を実現できます。
各選択肢の詳細解説
① 顧客重視
これは品質マネジメントの最重要原則です。
顧客のニーズや期待を把握し、それを満たすことが品質マネジメントの出発点となります。
顧客満足度向上が全ての活動の中心です。
② 人々の参画
組織の成果は、従業員一人ひとりの積極的な関与によって支えられます。
人々の参画(積極的参加)は、組織の能力を最大限に引き出し、品質向上に不可欠な要素です。
③ 継続的改善
品質マネジメントは一度構築して終わりではなく、常に改善を続けることが求められます。
継続的改善は、組織のパフォーマンスや顧客満足度を高めるための基本的な姿勢です。
④ 意思決定への仮説に基づくアプローチ
この選択肢が最も不適切です。
品質マネジメントの原則では、「客観的事実に基づく意思決定」(Evidence-based Decision Making)が強調されています。
意思決定は、データや事実、客観的な証拠に基づいて行うべきであり、「仮説に基づく」アプローチは不確実性や主観性を含むため、原則とは異なります。
⑤ 供給者との互恵関係
これは「関係性の管理(Relationship Management)」に該当します。
供給者やパートナーと良好な関係を築くことで、双方にとって価値を高め、長期的な成功を目指すことが重要です。
品質マネジメント7原則まとめ表
原則 | 内容・キーワード |
---|---|
顧客重視 | 顧客満足、ニーズ把握 |
リーダーシップ | 組織の方向性、戦略の明確化 |
人々の積極的参加 | 従業員の関与、能力発揮 |
プロセスアプローチ | 効率的な運営、PDCAサイクル |
改善 | 継続的改善、パフォーマンス向上 |
客観的事実に基づく意思決定 | データ活用、証拠重視 |
関係性の管理 | 供給者・パートナーとの協力 |
まとめ:問題の要点
- 品質マネジメントの原則は「顧客重視」「リーダーシップ」「人々の積極的参加」「プロセスアプローチ」「改善」「客観的事実に基づく意思決定」「関係性の管理」の7つ。
- 「仮説に基づくアプローチ」は原則に含まれず、不適切。
- 意思決定は「客観的事実・データ」に基づくことが求められる。
- 品質マネジメントの原則を理解し実践することが、組織の品質向上と顧客満足度向上の鍵。
感想
うふふ。品質マネジメントは今の会社でもやってますからね、任せてください。
と言いたいところですが、思いっきり間違いました。あれ??
確かになあ、仮説ってへんだよなあ・・・。



過去問もこれだけあるもんな。
もっとお勉強しないとまずいな・・・・。
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