平成30年度 経営工学部門 Ⅲ-22

当ページのリンクには広告が含まれています。
目次

問題

Ⅲ-22 以下の作業リストで表されるプロジェクトにおいて、次のうち最も早く作業全体が完了できる日数はどれか。なお、オペレータ、設備、部品などの資源は十分にあるとする。

作業名作業日数先行作業
A:機器据付6なし
B:電気配線12なし
C:配線敷設7A
D:床面塗装9A
E:内壁塗装4B, C
F:検査引渡5D, E

① 20

② 21

③ 22

④ 36

⑤ 43

解答

正解は 3 になります。

問題全体の詳細解説

本問は、プロジェクトにおける各作業工程の依存関係と所要日数を題材とした典型的なプロジェクトスケジューリングの問題です。
特に、全体の最短完成日数(クリティカルパスの考え方)を正しく押さえることが重要です。
資源制約(人や部品不足)がない前提なので、「どの作業がどれだけ並行して進められるか」「どの工程の完了待ちが全体完了を遅らせるか」を整理することが鍵となります。

各作業の依存関係整理

  • A:機器据付(6日) … 何も待たず開始できる
    • 完了後に「C(配線敷設)」と「D(床面塗装)」が開始できる
  • B:電気配線(12日) … 何も待たず開始できる
    • 完了後「E(内壁塗装)」の1条件
  • C:配線敷設(7日) … Aの完了後に開始
    • 完了後「E(内壁塗装)」のもう1条件
  • D:床面塗装(9日) … Aの完了後に開始
    • 完了後「F(検査引渡)」の1条件
  • E:内壁塗装(4日) … BおよびCの完了後に開始
    • 完了後「F(検査引渡)」のもう1条件
  • F:検査引渡(5日) … DとEの両方完了後に開始

ネットワーク線図(タスクリストと依存関係)

クリティカルパスの把握

1. 各作業の最早終了時刻(Early Finish)を計算

作業必要日数先行作業終了時刻開始終了
A606
B12012
C7A(6)613
D9A(6)615
E4B(12),C(13)1317
F5D(15),E(17)1722
  • Eは、B(12日)とC(13日)の両方が完了してからなので、13日からスタート
  • Dは6日目からスタートなので15日で終わる
  • Fは、Eが終わる「17日目」からしかスタートできず、したがって完了は22日目

選択肢ごとの詳細解説

① 20日

A→D→Fと進めれば6+9+5=20日だが、FはE(17日目終了)も待つ必要があり20日で完了できない。誤り

② 21日

どの経路でも21日以内にFがスタートできない。誤り

③ 22日

A→C→E→FまたはB→E→FいずれもE完了が17日目、Fに5日必要で全工程完了は22日目となる。正解

④ 36日

個々の作業日数を足し合わせているが、実際には並行して進められる工程が多く、こんなにかからない。誤り

⑤ 43日

極端な大きい数値であり、全て順番に1本ずつやった場合の合計で現実的にありえない。誤り

まとめ・解答ポイント

  • クリティカルパス(全体所要日数を決める最長経路)は、A→C→E→FまたはB→E→Fであり、22日が最短完了日数。
  • 並列可能な工程が多い場合は、各経路ごとに「依存作業の終了」待ちをきちんと考えることが重要。
  • ネットワーク工程図(依存関係線図)で整理すると、クリティカルパスの視覚化・把握が容易になる。

感想

工程管理、毎日ひーひー言っています。

今日の問題は正解でした。

この手の問題はちゃんとネットワーク図を書いてビジュアルで把握しないとダメですね。

エクセルのいい加減なネットワーク図でごめんなさい、ですが・・・・。

関連記事
平成23年度 経営工学部門 IV-22 問題 以下に示されたアローダイアグラムと作業のリストに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 ① クリティカルパスは、A-C-G-J-K-Lである。 ② 作業Dが3...
関連記事
平成24年度 経営工学部門 IV-24 問題 IV-24 以下の作業リストで表されるプロジェクトに関し、業務全体の所要日数は何日間となるか。 作業作業日数先行作業A5-B3AC5AD10CE5B、DF12CG3EH6d、Fダミーd0E ...
関連記事
平成26年度 経営工学部門 Ⅲ-15 問題 III-15 PDCAの説明として最も適切なものはどれか。 ① この手法は、第二次世界大戦後に来日したデミング博士によって紹介された方法である。 ② この手法は、得られ...
関連記事
平成26年度 経営工学部門 Ⅲ-17 問題 III-17 次のうち、新QC7つ道具の1つである系統図を表す図として最も適切なものはどれか。 解答 正解は 2 になります。 問題の概要解説 この問題は、「新QC7つ道...
関連記事
平成27年度 経営工学部門 Ⅲ-25 問題 Ⅲ-25 次のうち、輸送問題の解法の1つであるネットワークアルゴリズムを応用して解くことができる問題として最も不適切なものはどれか。 ① 最大流量の問題② 最短...
関連記事
平成27年度 経営工学部門 Ⅲ-26 問題 Ⅲ-26 以下の作業リストで表されるプロジェクトにおいて、業務全体の所要日数として最も適切なものはどれか。 作業作業日数先行作業A5-B3AC5AD10CE5B, DF12CG3EH6...
関連記事
平成28年度 経営工学部門 Ⅲ-24 問題 Ⅲ-24 プロジェクト管理におけるPERT (Program Evaluation and Review Technique)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 ① PERTは、プロジェクト...

クリティカルパス関連、過去問ではこんなにありました。

今後も出てくるでしょうねえ。

関連商品をチェック!

レイアウトや配置に関する便利グッズをご紹介

家電製品をチェック 便利グッズをチェック

効率性を高めるソリューション!

ライン作業や人機システムに関するアイテム

家電で効率化 便利グッズで最適化
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

技術士試験対策と経営工学の学びを発信するブログです。
私はもともと機械設計の仕事をしており、現在は経営工学の知識やスキルを習得中です。
同じ道を進む方や、資格取得を目指す方のお役に立てる情報をお届けします。

目次