問題

III-30 VEにおいて、下図に示した掃除機の一部の機能に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

図 掃除機の機能(一部)

① 図のように、機能を目的とその手段という関係で整理した図を、機能関連図と呼ぶ。

② Aに入る機能として、「引き離したゴミをまとめる」が考えられる。

③ 機能aと機能cは独立関係にあるという。

④ Bに入る機能として、「吸い込んだ空気からゴミを分離する」が考えられる。

⑤ Cに入る機能として、「吸い込んだ空気をろ過する」が考えられる。

解答

正解は 4 になります。

VEValue Engineering)における機能分析と機能関連図に関する問題を詳しく解説していきます。

VEと機能分析の基礎知識

VEとは、製品やサービスの価値を向上させるための体系的な手法です。ここでの「価値」は以下の式で表現されます:

$$ 価値 = \frac{機能}{コスト} $$

機能分析は、VEの中核となる手法で、製品やサービスの本質的な機能を明確にし、それらの関係性を整理する作業です。

機能関連図について

機能関連図は、製品やサービスの機能を階層的に表現した図です。主な特徴は:

  • 上位から下位への機能の展開
  • 機能間の関係性の可視化
  • 論理的な機能の整理

掃除機の機能分析

問題の図は掃除機の機能を分析した機能関連図の一部です。

各選択肢の詳細解説

① 機能関連図の定義について
正しい記述です。機能を目的とその手段という関係で整理した図を機能関連図と呼びます。

② Aの機能について
正しい記述です。「引き離したゴミをまとめる」は掃除機の基本的な機能の一つとして適切です。

③ 機能aと機能cの関係
正しい記述です。これらは独立した機能として並列的に存在します。

④ Bの機能について
不適切な記述です。図の構造から、Bには「吸い込んだ空気からゴミを分離する」という機能が入るべきですが、選択肢の記述は逆の順序になっています。機能の流れとして論理的ではありません。

⑤ Cの機能について
正しい記述です。掃除機の動作過程において、ゴミを分離した後の空気を通過させる機能は適切です。

機能の論理的つながり

掃除機の基本的な機能の流れは:

  1. ゴミの除去(機能a)
  2. ゴミの引き離し(機能b)
  3. 空気の吸引(機能c)
  4. ゴミと空気の分離
  5. 空気の通過

この順序性を理解することが、正しい機能関連図の作成には重要です。

VE実践のポイント

機能関連図を作成する際の重要なポイント:

  • 機能を動詞と目的語で表現
  • 上位機能から下位機能への論理的な展開
  • 機能間の関係性の明確化

まとめ

VEにおける機能分析は、製品やサービスの本質的な価値を理解し、改善につなげるための重要なツールです。機能関連図の作成には、機能の論理的な流れと関係性の正確な把握が必要です。

感想

機能!Function!!

ワタクシ、このあたり得意なはずなんですよ。

勘違いして今日の問題はミスりましたが(笑)

過去問にも出てきていました。

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今のところ、傾向としては毎年出ていますね・・・・。

どんどこい!!