平成26年度 経営工学部門 Ⅲ-35PR含む
問題
Ⅲ-35 アイデア発想法の1つであるブレーンストーミングに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
① 一般に、1人でアイデアを出していくときに用いる。
② 出したアイデアを評価しながら進める。
③ 1つの方向性を考えながらアイデアを出す。
④ 質より量を重視する。
⑤ オリジナリティを尊重する。

解答
正解は 4 になります。
ブレーンストーミングに関する問題の解説
この問題は、アイデア発想法の一つである「ブレーンストーミング(Brainstorming)」についての理解を問うものです。ブレーンストーミングは、創造的なアイデアを効率的に生み出すための手法として広く活用されています。この手法は、特にグループでのアイデア創出において効果的であり、経営工学や問題解決の場面でも重要な役割を果たします。
以下では、ブレーンストーミングの基本的な考え方や特徴を解説し、各選択肢を詳細に検討します。
ブレーンストーミングとは?
ブレーンストーミングは、集団で自由にアイデアを出し合うことで新しい発想を得る手法です。1940年代にアレックス・F・オズボーンによって提唱されました。この手法は、特定の課題や問題に対して多様な視点から解決策を見つけることを目的としています。
ブレーンストーミングの4つの基本原則
- 批判禁止:アイデアを出す段階では批判や評価をせず、自由な発想を尊重する。
- 自由奔放:突飛なアイデアや非現実的な発想も歓迎する。
- 質より量:できるだけ多くのアイデアを出すことを目指す。
- 結合改善:他人のアイデアを組み合わせたり改良したりして新たな発想を生む。
各選択肢の詳細解説
選択肢①
一般に、1人でアイデアを出していくときに用いる。
- 解説:これは不適切です。ブレーンストーミングは複数人で行うことが基本です。グループ内で意見交換することで、多様な視点や新しい発想が生まれやすくなります。一人で行う場合には「ブレインライティング」など別の手法が適しています。
選択肢②
出したアイデアを評価しながら進める。
- 解説:これも不適切です。ブレーンストーミングでは「批判禁止」が原則です。アイデア出しの段階では評価せず、自由に意見を出し合うことが求められます。評価は全てのアイデアが出揃った後に行います。
選択肢③
1つの方向性を考えながらアイデアを出す。
- 解説:これも不適切です。ブレーンストーミングでは「自由奔放」が原則であり、特定の方向性に縛られることなく幅広い発想が求められます。一つの方向性に固執すると、多様性が失われる可能性があります。
選択肢④
質より量を重視する。
- 解説:これが最も適切な記述であり正解です。ブレーンストーミングでは、「質より量」を重視します。多くのアイデアが出れば、それらを組み合わせたり改良したりすることで、より良い解決策が生まれる可能性が高まります。
選択肢⑤
オリジナリティを尊重する。
- 解説:これは部分的には正しいですが、「オリジナリティ」だけが強調されるわけではありません。むしろ「結合改善」によって他人のアイデアから新しい発想が生まれることも重要です。このため、「オリジナリティ」を尊重するだけではブレーンストーミング全体の特徴を表しているとは言えません。
問題の要点まとめ
- ブレーンストーミングは、グループ内で自由に意見交換し、多様なアイデアを創出するための手法です。
- 「批判禁止」「自由奔放」「質より量」「結合改善」の4原則が基本となります。
- 正解は選択肢④:「質より量を重視する」。この原則によって多くのアイデアが集まり、その中から優れた解決策が生まれる可能性が高まります。
感想
今日のは正解でした。
ブレーンストーミング、よくやるからですね。
しかしワタクシ、ひとりブレストもよくやります(笑)
まあ、相手にCopilotなどのAI様が居てくれるから、なのかもしれませんが。
ブレインストーミングよりスプリントの思想の方が好きだな・・・。
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