平成28年度 経営工学部門 Ⅲ-3

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問題

Ⅲ-3 作業を遂行する上での避けられない遅れ(余裕)に関する次の記述のうち、最も適切なのはどれか。

① 季節によって生じる作業場の冷房装置の調節にかかる時間は、作業を遂行する上で必要な余裕ではない。

② 作業時間中であるが、必要な作業域の整理は作業余裕に分類される。

③ 作業者の用便、水飲みなど生理的欲求による遅れは、疲労余裕に分類される。

④ 職場条件とは能力と負荷との差である。

⑤ 作業中に発生する主体作業以外の作業者の行動は、すべて余裕と考えられる。

解答

正解は 2 になります。

問題の背景と全体像

生産現場の「余裕時間」は作業効率と従業員の健康管理を両立する重要な概念です。

各選択肢の徹底検証

① 季節要因の冷房調節時間は不要?

不適切な理由

疲労余裕に含まれる環境要因:

・検証データ:夏季の組立作業で室温28℃以上の場合、疲労余裕を3%増加させる必要

季節要因は必要余裕に含まれるため不適切

② 作業域整理は作業余裕?

適切性の根拠

  • 作業余裕の定義
    • 不規則発生する必須作業(工具整備・材料補充)
    • 5S活動(整理・整頓)は生産性向上の基盤
  • 具体的事例:
    • 切削加工現場での切粉除去(30分/回×1日2回)
    • 溶接工程のガスボンベ交換(15分/本)

作業環境維持は不可欠な作業余裕→適切

③ 用便・水飲み=疲労余裕?

誤りの本質

  • 個人余裕:生理的要求(トイレ0.5回/時間×3分)
  • 疲労余裕:作業強度に応じた休息(RMR値2.5以上で10%追加)
  • 判別基準:
    • 水分補給→個人余裕
    • 休憩→疲労余裕

分類誤りのため不適切

④ 職場条件=能力と負荷の差?

概念の混乱

  • 職場余裕の正しい定義:
    • 管理要因(朝礼15分/日)
    • 設備要因(機械故障待機2回/日×10分)
  • 能力vs負荷:
    • 作業設計の課題(タクトタイム調整)
    • 余裕分類とは無関係

定義誤りのため不適切

⑤ 主体作業以外は全て余裕?

過剰な一般化

  • 価値ある非主体作業:
    • 品質検査(公差±0.1mm確認)
    • 工程間搬送(フォークリフト運用)
  • 真の「余裕」判定基準:
    • 削減可能性の有無
    • 生産計画への影響度

必要作業を誤分類するため不適切

まとめ:技術士試験の重要ポイント

正解:②

核心的判断理由

  • 作業余裕の本質:生産活動に不可欠だが不規則な作業
  • 5S活動の位置付け:品質維持のための積極的投資

余裕時間の体系的分類

余裕種別発生要因管理手法許容率目安
作業余裕工具交換・整備TPM活動5-10%
職場余裕朝礼・待機時間スケジュール最適化3-8%
個人余裕生理的要求勤務シフト設計2-5%
疲労余裕肉体的負荷RMR値分析5-15%

感想

今日も正解でした!

ここんとこ好調です。

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過去記事にもありましたもんね。

このへん、よく出そうなのでしっかり学んでおきたいものです。

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この記事を書いた人

技術士試験対策と経営工学の学びを発信するブログです。
私はもともと機械設計の仕事をしており、現在は経営工学の知識やスキルを習得中です。
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