平成30年度 経営工学部門 Ⅲ-3

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問題

Ⅲ-3 標準時間の設定に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

① 標準時間の構造は、主体作業時間と準備段取時間に分けられる。

② 標準時間を設定する方法として、ストップウォッチ法といった間接測定法がある。

③ レイティングとは、平均的な熟練度の作業者が持続可能なペースで行うときの作業時間に修正することをいう。

④ 標準時間は、生産計画の作成、原価見積りや価格の決定、生産性評価といった管理・改善ツールとして用いられる。

⑤ 標準時間の設定には、正味時間に余裕時間を加えて求める。

解答

正解は 2 になります。

標準時間の設定に関する問題解説

標準時間は、製造やサービスの現場で作業効率や生産性を高めるための基準となる時間です。
適切な標準時間の設定は、生産計画やコスト管理、現場改善の基礎となります。
本問題は、標準時間の構造や設定方法、活用目的など、実務で重要となるポイントを問う内容です。
各選択肢について詳しく解説します。

① 標準時間の構造

標準時間は、主に「主体作業時間」と「準備段取時間」に分けられます。

  • 主体作業時間:製品の加工や組立など、直接的に付加価値を生み出す作業にかかる時間。
  • 準備段取時間:作業開始前の準備や、作業終了後の片付け、段取り替えなどにかかる時間。

このように、標準時間は作業の性質に応じて細かく分類され、現場の実態に即した管理が可能となります。

② ストップウォッチ法と間接測定法

標準時間の設定方法には、ストップウォッチ法ワークサンプリング法PTS法などがあります。

  • ストップウォッチ法は、作業を直接観察し、ストップウォッチで時間を計測する「直接測定法」です。
  • 一方、間接測定法は、過去のデータや標準資料PTS法(作業を細かい動作に分解し、基準値を積み上げる方法)など、実際に現場で時間を測定せずに標準時間を求める方法です。

したがって、「ストップウォッチ法といった間接測定法がある」という記述は誤りです。
ストップウォッチ法は間接測定法ではなく、直接測定法に分類されます。

③ レイティングの意味

レイティングとは、作業者の作業スピードや熟練度を評価し、観測した作業時間を「標準的な作業者が持続可能なペース」に補正するための係数です。

  • 例えば、観測した作業者が標準より速い場合は、観測時間を長めに補正し、遅い場合は短めに補正します。
  • これにより、個人差を排除し、誰が作業しても同じ基準で標準時間を設定できます。

この定義は正しい内容です。

④ 標準時間の活用目的

標準時間は、さまざまな管理・改善活動の基礎データとして活用されます。

  • 生産計画の作成:必要な人員や設備の計画に活用。
  • 原価見積りや価格決定:作業時間をもとにコストを算出。
  • 生産性評価:実績と標準時間を比較し、改善点を抽出。

このように、標準時間は現場管理や経営判断の重要なツールです。

⑤ 標準時間の算出方法

標準時間は、正味時間(実際の作業に要する時間)に余裕時間(休憩や突発対応などのための時間)を加えて求めます。

  • 標準時間 = 正味時間 + 余裕時間
  • 余裕時間は、作業の中断や疲労、職場の事情など、避けられない遅れを見込んだ時間です。

この算出方法は正しい内容です。

まとめ:問題の要点と正答

  • 標準時間は、主体作業時間と準備段取時間に分けて管理される。
  • ストップウォッチ法は直接測定法であり、間接測定法ではない。
  • レイティングは、作業者のスピードや熟練度を補正するための評価方法である。
  • 標準時間は、生産計画や原価見積り、生産性評価など多様な管理・改善活動に活用される。
  • 標準時間は、正味時間に余裕時間を加えて算出する。

本問の正答は「②」
ストップウォッチ法は間接測定法ではなく、直接測定法であるため不適切です。

感想

このブログ、標準時間で検索するとたくさん記事が出てきますが。

今回の問題に関係ありそうなのは下記かな。

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当たらずと雖も遠からず、という所でしょうか。

今日は確実に正解できました。

見た瞬間わかる、レベルですね。

だいぶ学習効果、上がってきたのかもしれません。

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この記事を書いた人

技術士試験対策と経営工学の学びを発信するブログです。
私はもともと機械設計の仕事をしており、現在は経営工学の知識やスキルを習得中です。
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