問題
III – 9 5種類の設備M1~M5がある職場において、5つの品目A~Eを生産している。
各品目は表1の経路を通り製品が完成する。
表2のフロムツウチャート (from-to chart) は各設備間の移動量、すなわち各設備間を移動する品目の生産量の合計を表している。
次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
表1 各品目の経路
品目 | 経路 |
---|---|
A | M1 → M3 → M4 |
B | M3 → M1 → M2 |
C | M3 → M4 → M5 |
D | M2 → M1 → M3 |
E | M4 → M3 → M5 |
表2 フロムツウチャート
① Aの生産量は28である。
② Cの生産量は20である。
③ M2からの移動量は、M1からの移動量より少ない。
④ M1とM4からの移動量の和は、M3からの移動量より多い。
⑤ M5への移動量は、M4からの移動量と等しい。
解答
正解は 1 になります。
問題概要の解説
この問題は、「フロムツウチャート (from-to chart)」を用いて、製品の生産経路や移動量を分析するものです。
フロムツウチャートは、各設備間での製品の移動量を表した表で、製造現場における物流や効率性を考える際に重要なツールです。
表1: 各品目の経路
- 製品A~Eがどの設備を経由して完成するかが記載されています。
- 例えば、製品Aは「M1 → M3 → M4」の順に進むことがわかります。
表2: フロムツウチャート
- フロムツウチャートは、設備間で移動する品目の総量を示し、生産計画や物流設計に活用されます。
- 設備間の移動量が数値で示されています。
- 例えば、「M1からM3への移動量」は28、「M3からM4への移動量」は41です。
- 特に重要なのは、各経路上でのボトルネック(最小値)が生産可能量を決定する点です。
これらをもとに、選択肢①~⑤について検討し、不適切な記述を特定します。
各選択肢の詳細解説
① Aの生産量は28である。
- 製品Aの経路は「M1 → M3 → M4」です。
- フロムツウチャートを見ると、「M1からM3への移動量」が28と記載されています。
- 「M3からM4への移動量」は41と記載されています。
- このことから、製品Aの生産量が28であることが確認できます。
→ 正しい記述です。
② Cの生産量は20である。
- 製品Cの経路は「M3 → M4 → M5」です。
- フロムツウチャートでは、「M3からM4への移動量」が41と記載されています。
- 「M4からM5への移動量」は20と記載されています。
- 製品Cのみがこの経路を通るため、生産量は20と判断できます。
→ 正しい記述です。
③ M2からの移動量は、M1からの移動量より少ない。
- フロムツウチャートで確認すると:
- M2から他設備への移動量:7(M2 → M1)
- M1から他設備への移動量:22(M1 → M2) + 28(M1 → M3) = 50
- よって、M2からの移動量(7)は、M1からの移動量(50)より少ないことがわかります。
→ 正しい記述です。
④ M1とM4からの移動量の和は、M3からの移動量より多い。
- フロムツウチャートで確認すると:
- M1から他設備への移動量:22(M1 → M2) + 28(M1 → M3) = 50
- M4から他設備への移動量:18(M4 → M3) + 20(M4 → M5) = 38
- 合計:50 + 38 = 88
- 一方、M3から他設備への移動量:22(M3 → M1) + 41(M3 → M4) + 18(M3 → M5) = 81
- よって、「88 > 81」が成り立ちます。
→ 正しい記述です。
⑤ M5への移動量は、M4からの移動量と等しい。
- フロムツウチャートで確認すると:
- 「M5への移動量」は18(M3 → M5) + 20(M4 → M5) = 38
- 一方、「M4からの移動量」は18(M4 → M3) + 20(M4 → M5) = 38
- よって、「等しい」と言えます。
→ 正しい記述です。
不適切な選択肢
以上より、不適切な選択肢はありませんでした。
問題要点まとめ
- フロムツウチャートを用いて各設備間の物流を分析する。
- 各製品ごとの経路と生産量を正確に把握する。
- 設備間の合計値や比較なども必要。
感想
いや〜、わかんない。
これをそのまま公開するのも気が引けますが・・・。
何らかの誤植でもあったのでしょうか?
今までもおかしいな?と思ってたのが数問ありますがそれは全部私のミスでした。
今回のもそうなのだろうか・・・。
師匠に聞いてみよう。