平成23年度 経営工学部門 IV-31PR含む
問題
VEに関する次の記述の[ ]に入る番号の組合せとして、最も適切なものはどれか。
VEとは、最低の[A]で、必要な[B]を確実に達成するために、製品やサービスの[C]分析に注ぐ組織的な努力である。
A , B , C
① 負荷 , 顧客満足 , 価値
② 負荷 , 価値 , 機能
③ 総費用 , 機能 , 要求
④ 総費用 , 機能 , 機能
⑤ 投入資源 , 顧客満足 , 価値
解答
正解は 4 になります。
VE(バリューエンジニアリング)とは
VEは「Value Engineering」の略で、日本語では「価値工学」と呼ばれます。これは製品やサービスの価値を向上させるための手法です。
問題の解説
問題文の空欄を埋めると、正解は以下のようになります:
「VEとは、最低の[総費用]で、必要な[機能]を確実に達成するために、製品やサービスの[機能]分析に注ぐ組織的な努力である。」
では、それぞれの用語について詳しく見ていきましょう。
A. 総費用(ライフサイクルコスト)
ここでいう総費用は、製品やサービスの一生涯(ライフサイクル)にかかる全ての費用を指します。例えば:
- 開発費用
- 製造費用
- 運用費用
- 廃棄費用
など、製品やサービスに関わる全ての費用が含まれます。
B. 機能
機能とは、製品やサービスが果たすべき役割や働きのことです。例えば、携帯電話の機能には:
- 通話する
- メッセージを送る
- インターネットを閲覧する
などがあります。
C. 機能分析
機能分析とは、製品やサービスの機能を詳しく調べ、理解することです。これにより:
- 不要な機能を見つける
- 重要な機能を強化する
- 新しい機能を追加する
などの改善点を見つけることができます。
VEの目的
VEの目的は、「最低の費用で最大の価値を生み出すこと」です。これを図で表すと以下のようになります:
価値 = 機能 ÷ 費用
つまり、同じ機能なら費用を下げる、同じ費用なら機能を上げる、というアプローチで価値を高めていきます。
まとめ
VEは、製品やサービスの機能を詳しく分析し、最小の費用で必要な機能を実現することを目指す手法です。これにより、企業は効率的に価値の高い製品やサービスを提供することができます。
「最小の労力で最大の学習効果を得る」といった日常生活での工夫も、VEの考え方に通じるものがあると言えるでしょう。
感想
VE、やってたから問題なく解けるだろうと思っていましたが。
見事に引っかかって③を選んじゃいました。
まだ本質がつかめていなかった。
もう忘れないぞ!!