問題
IV-13 抜取検査に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
① 抜取検査方式とは、定められたサンプルの大きさ、及びロットの合格の判定水準を含んだ規定の方式である。
② 合格判定個数とは、計量値抜取検査において、合格基準を満足するサンプルの平均値の限界値である。
③ 二回抜取検査法とは、サイズn1の第1サンプルの検査でロットの合格又は不合格あるいは大きさn2の第2サンプルをさらに検査するかを判定する検査である。
④ サンプルに関する不適合品率とは、不適合アイテムの数を、検査したアイテムの総数で除したものである。
⑤ 消費者危険比とは、所定の抜取検査方式において、ロット又は工程の品質水準がその抜取検査方式では不合格と判定された値のときに、合格となる確率である。
解答
正解は 2 になります。
この問題は、抜取検査に関する基本的な概念を理解しているかを問うものです。
抜取検査とは
抜取検査は、製品の品質を確認するために、全数検査ではなく一部のサンプルを抽出して検査する方法です。これにより、時間とコストを節約しながら、製品の品質を管理することができます。
各選択肢の解説
① 抜取検査方式
この記述は正しいです。抜取検査方式には、サンプルの大きさ(検査する製品の数)と、ロットの合格判定基準が含まれています。
② 合格判定個数
この記述が最も不適切です。合格判定個数は、計量値抜取検査ではなく、計数値抜取検査で使用される概念です。
- 計数値抜取検査:製品を「良品」か「不良品」で判断する方法
- 計量値抜取検査:製品の特性を数値で測定する方法
合格判定個数は、サンプル中の不良品の数が一定数以下であればロットを合格とする基準です。
③ 二回抜取検査法
この記述は正しいです。二回抜取検査法は、最初のサンプル(n1)で判断がつかない場合、追加のサンプル(n2)を検査する方法です。
④ サンプルに関する不適合品率
この記述は正しいです。不適合品率は、検査したサンプル中の不良品の割合を示します。
計算式:不適合品率 = (不適合アイテムの数) ÷ (検査したアイテムの総数)
⑤ 消費者危険比
この記述は正しいです。消費者危険比は、品質が悪いロットが誤って合格となる確率を示します。
正解の解説
正解は②です。合格判定個数の定義が誤っています。正しくは以下のようになります:
合格判定個数:計数値抜取検査において、ロットを合格と判定するための、サンプル中の不良品の最大許容数。
抜取検査の基本的な流れ
- ロットからサンプルを抽出
- サンプルを検査
- 検査結果に基づいてロット全体の合否を判定
この方法により、全数検査よりも効率的に品質管理を行うことができます。
以上が抜取検査に関する基本的な解説です。品質管理は製品の信頼性を確保する上で非常に重要な概念ですので、ぜひ理解を深めてください。
感想
抜き取り検査、過去にも出てきています。
前回はまぐれ当たりしたのですが今回は不正解でした。
タグで問題見返せるようにタグクラウド機能つけておかなきゃ・・・・。