平成24年度 経営工学部門 IV-30PR含む

問題

IV-30 設備管理における5Sの活動とその要点との組合せとして、最も不適切なものはどれか。

① 整理-基準を決める

② 清潔-自主的な行動

③ 清掃-標準化

④ 躾(しつけ)-アベイラビリティ

⑤ 整頓-定置管理

解答

正解は 4 になります。

5Sとは、職場環境を改善し、効率を上げるための5つの活動のことです。日本語の「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾(しつけ)」の頭文字をとって5Sと呼ばれています。

それぞれの意味と要点を簡単に説明しましょう:

  1. 整理:必要なものと不要なものを分け、不要なものを捨てること
    要点:基準を決める
  2. 整頓:必要なものを決められた場所に置くこと
    要点:定置管理(物の置き場所を決めること)
  3. 清掃:職場をきれいに掃除すること
    要点:標準化(誰がやっても同じように掃除できるようにすること)
  4. 清潔:きれいな状態を保つこと
    要点:自主的な行動
  5. (しつけ):決められたルールを守る習慣をつけること
    要点:習慣化

これらを図で表すと以下のようになります:

 5S活動 / | \ / | \ / | \整理 整頓 清掃 | | |基準 定置管理 標準化決め 清潔 躾 | | 自主的な 習慣化 行動

問題の選択肢を見ていくと、①②③⑤は上記の説明と一致しています。

しかし、④の「躾(しつけ)-アベイラビリティ」は不適切です。アベイラビリティ(Availability)は設備の稼働可能な時間の割合を示す指標で、5Sの「躾」とは直接関係ありません。

正しくは、躾の要点は「習慣化」や「ルールを守ること」です。

したがって、最も不適切なものは④となります。

感想

以前居た会社にはこの他に「習慣」や「しっかり」なんてのもあったなあ。

この問題はアベイラビリティがキモですね。

まんまと騙されてしまいました。

知らない言葉をそのままにしておくのは危険!!