平成25年度 経営工学部門 Ⅲ-18PR含む
問題
Ⅲ-18 品質マネジメントシステム(JIS Q9000及びISO 9000)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
① 理想システムの追求は、品質マネジメントの原則の1つである。
② 品質目標の達成に必要なプロセス及び責任を明確にすることは、品質マネジメントシステムのアプローチにおける1つのステップである。
③ 組織の総合的パフォーマンスの継続的改善を組織の永遠の目標とすべきである。
④ 組織は、その顧客に依存しており、そのために、現在及び将来の顧客ニーズを理解し、顧客要求事項を満たし、顧客の期待を超えるように努力すべきである。
⑤ 組織をうまく導き、運営するには、体系的で透明性のある方法によって指揮及び管理することが必要である。
解答
正解は 1 になります。
品質マネジメントシステム(QMS)とは
品質マネジメントシステムは、組織が製品やサービスの品質を管理し、顧客満足度を向上させるための体系的な仕組みです。JIS Q9000およびISO 9000は、この品質マネジメントシステムの国際規格です。
各選択肢の解説
① 理想システムの追求(不適切な記述)
この記述が最も不適切です。品質マネジメントの原則には「理想システムの追求」は含まれていません。実際の品質マネジメントの原則には以下のようなものがあります:
- 顧客重視
- リーダーシップ
- 人々の積極的参加
- プロセスアプローチ
- 改善
- 証拠に基づく意思決定
- 関係性管理
② 品質目標達成のためのプロセスと責任の明確化
この記述は適切です。品質マネジメントシステムのアプローチでは、目標達成に必要なプロセスと責任を明確にすることが重要なステップの一つです。
③ 継続的改善
この記述は適切です。組織の総合的パフォーマンスを継続的に改善することは、品質マネジメントシステムの重要な原則の一つです。
④ 顧客重視
この記述は適切です。顧客重視は品質マネジメントの基本原則の一つです。現在および将来の顧客ニーズを理解し、要求事項を満たし、期待を超えるよう努力することが重要です。
⑤ 体系的で透明性のある管理
この記述は適切です。組織を効果的に運営するためには、体系的で透明性のある方法で指揮・管理することが必要です。これはリーダーシップの原則に関連しています。
品質マネジメントシステムの重要性
- 顧客満足度の向上
- 業務プロセスの効率化
- 製品・サービスの品質向上
- 組織の競争力強化
- コンプライアンスの確保
まとめ
品質マネジメントシステムは、組織が高品質の製品やサービスを提供し続けるための重要なツールです。JIS Q9000およびISO 9000の原則を理解し、適切に実践することで、組織は継続的な改善と顧客満足度の向上を実現できます。
感想
過去問にもQMS、出てきています。
もちろん本日も正解!
QMS、大事ですよね。
目的と手段を履き違え内容にして継続的改善をやっていかねば、ですね!!
平成25年度 経営工学部門 Ⅲ-17
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