問題

次の検査及び抜取検査に関する用語の説明のうち、最も不適切なものはどれか。

① 検査とは、品物又はサービスの1つ以上の特性値に対して、測定、試験、検定、ゲージ合わせなどを行って、規定要求事項と比較して、適合しているかどうかを判定することである。

② 間接検査とは、購入検査で供給者が行った検査結果を必要に応じて確認することによって、購入者の試験を省略する検査である。

③ 二回抜取検査とは、大きさn₁の第一サンプルの検査でロットの合格又は不合格あるいは大きさn₂の第二サンプルをさらに検査するかを判定する検査で、判定は定められたルールに従って行われる。

④ 抜取検査とは、製品又はサービスのサンプルを用いる検査であり、全数検査とは異なる検査である。

⑤ 抜取検査における消費者危険とは、消費者に及ぼす可能性のあるリスクのうち、現今の社会的価値観から受容されるものとして定められるリスクである。

解答

正解は 5 になります。

各選択肢の解説

検査の定義
検査とは、品物やサービスの特性を測定し、規定された要求事項と比較して適合性を判断することです。この説明は正しいです。

間接検査
間接検査は、供給者が行った検査結果を確認し、購入者が自ら試験を行う手間を省く方法です。この説明も正しいです。

二回抜取検査
二回抜取検査は、最初にサンプルを取り、その結果に基づいてさらにサンプルを取るかどうかを決める方法です。判定は事前に決められたルールに従って行われます。これも正しい説明です。

抜取検査
抜取検査は、製品やサービスの一部をサンプルとして取り出して行う検査で、全数検査とは異なります。この説明も適切です。

抜取検査における消費者危険
消費者危険とは、本来、消費者が不良品を受け取るリスクのことを指します。社会的価値観から受容されるリスクという表現は不適切であり、この選択肢が不適切です。

正解

正解は⑤です。この選択肢の説明は一般的な「消費者危険」の定義とは異なり、不正確です。

図解

以下の図で、各用語の関係性を簡単に示します:

検査│├── 全数検査: すべての製品をチェック│└── 抜取検査: サンプルのみをチェック │ ├── 間接検査: 供給者の結果を確認 ├── 二回抜取検査: 二段階でサンプルチェック └── 消費者危険: 不良品受領のリスク(誤った定義)

この図で示されるように、⑤は他と比較して不適切な説明となっています。

感想

検査にもいろんな用語があるんですねえ。

抜き取り検査や全数検査はもちろん知っていましたが、消費者危険というワードもあるのですね。

でもこの5番の説明がうさんくさかったから選択したけど正解でした!!