問題

IV-7 生産統制に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

① 現品管理は、作業者や管理者が作業の進捗状況又は正常か異常かの生産の状況を一目で見て分かり、管理しやすくするための活動である。

② 余力管理とは、各工程や個々の作業者について、現在の負荷状態と現有能力とを把握し、現在どれだけの余力又は不足があるかを検討し、作業の再配分を行って能力と負荷を均衡させる活動のことである。

③ 手配番数とは、完成予定日を基準として、工程の所要期間を逆算した目盛の数であり、手番ともいう。

④ 仕事の進行状況を把握し、日々の仕事の進み具合を調整する活動は、進捗管理と呼ばれる。

⑤ 生産時点情報管理とは、生産活動において発生する情報を、その発生場所(機械、作業者、ジョブ)で即時に収集し必要な指示(情報)を提供する情報管理システムである。

解答

正解は 1 になります。

この問題は生産統制に関する知識を問うものです。各選択肢を詳しく解説していきましょう。

生産統制とは

生産統制とは、生産計画に基づいて実際の生産活動を管理し、効率的に目標を達成するための活動です。

選択肢の解説

①不適切な説明(正解)

この説明は、現品管理ではなく目で見る管理(visual management)の説明です。現品管理は、実際の製品や部品の数量を管理することを指します。

正しい現品管理の説明:
現品管理は、実際の製品や部品の在庫数を正確に把握し、適切に管理する活動です。これにより、過剰在庫や在庫切れを防ぎ、生産の効率化を図ります。

②正しい説明

余力管理について正確に説明しています。これは、作業の負荷と能力のバランスを取るための重要な活動です。

③正しい説明

手配番数(手番)の定義を正確に説明しています。これは、生産計画を立てる際に重要な概念です。

④正しい説明

進捗管理の定義を正確に説明しています。これは、生産活動が計画通りに進んでいるかを確認し、必要に応じて調整を行う重要な活動です。

⑤正しい説明

生産時点情報管理(POP: Point of Production)システムについて正確に説明しています。これは、リアルタイムで生産情報を収集・活用するための現代的な管理システムです。

図解:生産統制の主要要素

以下の図で、生産統制の主要な要素を示します:

┌─────────────────┐│ 生産統制 │├─────────────────┤│ ・現品管理 ││ ・余力管理 ││ ・進捗管理 ││ ・目で見る管理 ││ ・POP システム │└─────────────────┘

まとめ

生産統制は、効率的な生産活動を実現するための重要な管理活動です。現品管理、余力管理、進捗管理、目で見る管理、生産時点情報管理など、様々な要素が含まれます。選択肢①の説明が現品管理ではなく目で見る管理の説明になっていることに注意しましょう。

生産統制の各要素を正しく理解し、適切に実践することで、生産効率の向上や品質管理の改善につながります。

感想

このあたりの管理についても苦手な項目です。

しっかりと復習しないととても理解が追いつきません。

それにしても。

OCRがグダグダで・・・・(笑)

この問題、ほとんど書き直しました。

なんでこんな解釈するの?という文が生まれてましたからね。

ぱっと見成り立ってるんだけども技術士の問題からはかけ離れてました。

校正も大事です。