平成24年度 経営工学部門 IV-26PR含む

問題

IV-26  M/M/1 待ち行列を考える。

客は平均1/λの指数分布にしたがう間隔で到着し、平均1/μの指数分布にしたがう時間のサービスを受けて退出する。

λ=3、μ=4のとき、系内に客がいない確率の値に最も近いものはどれか。

① 0.05

② 0.17

③ 0.25

④ 0.33

⑤ 0.47

解答

正解は 3 になります。

M/M/1待ち行列モデルとは?

M/M/1待ち行列モデルは、1つのサービス窓口がある場面を表現するモデルです。例えば、コンビニのレジや銀行の窓口、ファストフード店のカウンターなどを想像してください。

このモデルの特徴は:

  • お客さんの到着がランダム(指数分布に従う)
  • サービス時間もランダム(指数分布に従う)
  • サービス窓口が1つ

問題の設定

この問題では:

  • λ(ラムダ)= 3 : 平均して1分間に3人のお客さんが来店
  • μ(ミュー)= 4 : 平均して1分間に4人のお客さんにサービスを提供できる

計算方法

サービス窓口が空いている(お客さんがいない)確率 P₀ は次の式で計算できます:

P₀ = 1 – (λ / μ)

計算

数値を代入すると:
P₀ = 1 – (3 / 4) = 1 – 0.75 = 0.25

結果の解釈

0.25という結果は、サービス窓口が空いている確率が25%であることを意味します。言い換えれば、ある瞬間を見たとき、4回に1回はサービス窓口が空いているということです。

実生活での例

コンビニのレジを例に取ると:

  • 1分間に平均3人のお客さんが来店
  • レジ係は1分間に平均4人のお会計ができる
  • レジに並んでいる人がいない確率は25%

結論

選択肢の中で最も近い値は ③ 0.25 です。

図解

[入口] --> [待ち行列] --> [サービス窓口] --> [出口] λ=3 μ=4P₀(窓口が空いている確率)= 25%

この図は、お客さんが入口から入り、必要に応じて列に並び、サービスを受けて出ていく様子を表しています。

このモデルを理解することで、様々なサービス業での効率的な運営や、必要なスタッフ数の予測などに役立てることができます。

感想

ここ↓でも書いたのですが。

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平成23年度 経営工学部門 IV-24問題待ち行列モデルに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。①単一の待ち行列モデルは、……

待ち行列、得意だったのになあ。

見事に不正解でした。

これはこうしきを 知ってるかしらないかの話にはなってきますね。

解説にもあつように、コンビニでの例を考えると良さそうですね。

窓口が4つのコンビニ、私が住んでいるところにはありませんが・・・・・。