平成23年度 経営工学部門 IV-22PR含む
問題
以下に示されたアローダイアグラムと作業のリストに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
① クリティカルパスは、A-C-G-J-K-Lである。
② 作業Dが3日間遅れると、全体のプロジェクトは1日遅れる。
③ 作業Iは、少なくとも全余裕が2日間ある。
④ 作業Lの直前の先行作業は、作業H、I及びKである。
⑤ 作業Hは、少なくとも全余裕が3日間ある。
解答
正解は 2 になります。
この問題は、プロジェクト管理で使われる「アローダイアグラム」と呼ばれる図を使って、どの作業がプロジェクト全体に影響を与えるかを考えるものです。以下に詳細な解説をします。
アローダイアグラムとは
アローダイアグラムは、プロジェクトの各作業(タスク)を矢印で表し、それらの順序や依存関係を示します。ノード(丸い点)は作業の開始や終了を示します。
クリティカルパス
クリティカルパスとは、プロジェクトを完了するために最も時間がかかる経路のことです。この経路上の作業が遅れると、プロジェクト全体が遅れます。
問題文の選択肢の解説
①クリティカルパスは、A-C-G-J-K-Lである。
- クリティカルパスは、最長経路です。この場合、A(3日)-C(5日)-G(0日)-J(3日)-K(2日)-L(4日)がクリティカルパスになります。
②作業Cが3日間遅れると、全体のプロジェクトは1日遅れる。
- クリティカルパス上の作業Cが3日遅れると、そのまま全体も3日遅れるはずです。したがって、この記述は不適切です。
③作業Eは、少なくとも全余裕が2日間ある。
- 作業Eはクリティカルパス上にないため、余裕があります。この場合、2日の余裕があることは正しいです。
④作業Iの直前の先行作業は、作業H、I及びKである。
- 作業Iの前にはHとKがありますが、「I」自体は含まれません。この記述も正しいです。
⑤作業Hは、少なくとも全余裕が3日間ある。
- 作業Hもクリティカルパス上にないため、余裕があります。この場合、3日の余裕があることは正しいです。
結論
選択肢2番が不適切な理由は、クリティカルパス上の作業Cが遅れると、その分だけプロジェクト全体も同じだけ遅れるからです。他の選択肢は正しい記述となります。
感想
むむ~。
わかったような、わからないような。
まあこれ、鉛筆で全日数を図に書き出すと理解が早そう。