平成23年度 経営工学部門 IV-27PR含む
問題
次のa~eの条件、及び下表に示す設備投資案のもとで、最も有利な投資方策はどれか。
【条件】
a. 設備投資案は、複数選択することができる。
b. 設備はレンタルにより借り、1年後には返却する。
c. 設備の借入費用に対して500万円まで投資できる。
d. 下表の利益は、売上収益から仕入原価、その他の経費を引いたもので、設備の借入費用は差し控えられていない。
e. 期間は1年間とする。
案 | 設備の借入費用 (万円) | 利益 (万円) |
A | 70 | 105 |
B | 100 | 145 |
C | 180 | 290 |
D | 220 | 325 |
E | 290 | 475 |
① A、B、Eを選択する方策
② A、C、Dを選択する方策
③ B、C、Dを選択する方策
④ C、Eを選択する方策
⑤ D、Eを選択する方策
解答
正解は 4 になります。
以下に各選択肢の詳細を解説します。
選択肢の検討
①.A、B、Eを選択する方策
- 費用合計: \(70 + 100 + 290 = 460\) 万円
- 利益合計: \(105 + 145 + 475 = 725\) 万円
- 評価: 費用は500万円以内ですが、利益が他の選択肢より少ない。
②.A、C、Dを選択する方策
- 費用合計: \(70 + 180 + 220 = 470\) 万円
- 利益合計: \(105 + 290 + 325 = 720\) 万円
- 評価: 費用は500万円以内ですが、利益が少ない。
③.B、C、Dを選択する方策
- 費用合計: \(100 + 180 + 220 = 500\) 万円
- 利益合計: \(145 + 290 + 325 = 760\) 万円
- 評価: 費用は500万円ちょうどで、利益は高いが選択肢4には及ばない。
④.C、Eを選択する方策
- 費用合計:\(180 + 290 = 470\) 万円
- 利益合計: \(290 + 475 = 765\) 万円
- 評価: 費用は500万円以内で、最も高い利益を得られるため最適。
⑤.D、Eを選択する方策
- 費用合計: \(220 + 290 = 510\) 万円
- 利益合計: \(325 + 475 = 800\) 万円
- 評価: 費用が500万円を超えているため不適切。
結論
選択肢④(C、E)は、費用が500万円以内で最も高い利益(765万円)を得られるため、最も有利な投資戦略です。他の選択肢はすべて条件に適さないか、利益が低いため不適切です。
感想
こういう問題は問題用紙にうわーっと計算していくのがいいのでしょうね。
それにしてもこのページ作るの、思ったより苦戦しました。
もっと難しいのも今までありましたが、なんだか数式とかに手間取ってしまって・・・・・。