問題
連合作業分析に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
① 2つの作業ステーション間の作業の関係を、時系列に沿って分析することができる。
② 複数の作業者について、相互の干渉の状況を把握する場合は、組作業分析と呼ばれる。
③ 稼働の状況を、単独作業と連合作業に分類することができる。
④ 機械の持ち台数の適正化、配置人員の削減に用いることができる。
⑤ 一般に、縦方向に時間軸をとり、横方向に機械などの資源をとって表現する。
解答
正解は 1 になります。
解説
連合作業分析は、複数の作業者や機械が連携して作業を行う際の効率を高めるための手法です。この手法は、作業の流れを時系列に沿って分析し、無駄を見つけて改善することを目的としています。以下に各選択肢について詳しく説明します。
① 2つの作業ステーション間の作業の関係を、時系列に沿って分析することができる。
不適切: 連合作業分析は、主に一人の作業者が複数の機械を操作する場合や、複数の作業者が協力して作業を行う場合の分析に用いられます。2つの作業ステーション間の関係を分析するのは、通常、工程分析や作業工程図などの他の手法で行われます。
② 複数の作業者について、相互の干渉の状況を把握する場合は、組作業分析と呼ばれる。
適切: 複数の作業者が関与する作業の分析は「組作業分析」と呼ばれます。これは、作業者間の干渉や協力の状況を把握し、効率的な作業配分を検討するための手法です。
③ 稼働の状況を、単独作業と連合作業に分類することができる。
適切: 連合作業分析では、作業を「単独作業」と「連合作業」に分類して分析します。これにより、どの作業が連携して行われているかを明確にし、効率化のポイントを見つけます。
④ 機械の持ち台数の適正化、配置人員の削減に用いることができる。
適切: 連合作業分析は、機械の持ち台数の適正化や配置人員の削減に役立ちます。これにより、作業の無駄を減らし、効率的な作業環境を構築することが可能です。
⑤ 一般に、縦方向に時間軸をとり、横方向に機械などの資源をとって表現する。
適切: 連合作業分析では、一般的に縦方向に時間軸をとり、横方向には作業者や機械などのリソースを配置します。
結論
連合作業分析は、複数の要素(作業者や機械)が関わる作業の効率を分析するための手法です。2つの作業ステーション間の関係を分析することは、通常、連合作業分析の主な目的ではないため、選択肢①が最も不適切な記述となります。
正しい連合作業分析の特徴:
- 複数の作業者や機械の関係: 連合作業分析は、一人の作業者と複数の機械、または複数の作業者間の関係を分析します。
- 同時進行の作業: 複数の作業や工程が同時に進行する状況を分析します。
- 時間の経過に沿った分析: 縦軸に時間、横軸に作業者や機械を配置し、時間の経過に沿って作業の状況を表現します。
- 稼働と待機の状況: 各作業者や機械の稼働状況と待機時間を視覚的に表現します。
- 効率化の検討: 分析結果を基に、作業の無駄を削減し、効率を向上させる方法を検討します。
以下に、連合作業分析の図表例を示します。
時間 | 作業者A | 作業者B | 機械 |
0分 | 作業 | 待機 | 動作 |
5分 | 待機 | 作業 | 動作 |
10分 | 作業 | 待機 | 停止 |
15分 | 作業 | 作業 | 動作 |
このように、縦方向に時間軸をとり、横方向に作業者や機械を配置して分析を行います。
感想
連合作業分析、知らない言葉でした。
もうこれでしっかり覚えました。
このような文字だけの問題は解きやすいと言えましょうね!
ワタクシ、勘で正解だったので!!