問題
ある作業の観測時間が120 DM、レイティング係数110%、余裕率20%(外掛法)のとき、この作業の標準時間として、最も近い値はどれか。
① 130 DM
② 140 DM
③ 150 DM
④ 160 DM
⑤ 170 DM
解答
正解は 4 になります。
問題の解説
この問題は、ある作業の標準時間を計算するものです。標準時間とは、一定の熟練度を持った作業者が、標準的な速さで作業を行うのに必要な時間のことです。
用語の説明
- 観測時間: 実際に作業を観察して測定した時間です。ここでは120 DMとなっています。DMはデシミニッツの略で、1/100時間(36秒)を表します。
- レイティング係数: 観察した作業者の作業速度を標準的な速度に調整するための係数です。100%が標準で、110%は標準より10%速いことを意味します。
- 余裕率: 作業者の疲労回復や個人的な用事のための時間を考慮するための率です。ここでは20%となっています。
- 外掛法: 余裕時間を正味作業時間の外側に加える計算方法です。
計算方法
標準時間は以下の手順で計算します:
- 観測時間を標準的な速度に調整する
- 余裕時間を加える
計算式は次のようになります:
\(標準時間 = 観測時間 × (レイティング係数 ÷ 100) × (1 + 余裕率)\)
具体的な計算
それでは、与えられた数値を使って計算してみましょう。
- 観測時間 = 120 DM
- レイティング係数 = 110% = 1.10
- 余裕率 = 20% = 0.20
標準時間 = \(120 × 1.10 × (1 + 0.20)\)
= \(120 × 1.10 × 1.20\)
= \(158.4 DM\)
結論
計算結果は158.4 DMとなりました。選択肢の中で最も近い値は④の160 DMです。
したがって、正解は④となります。
図解
以下の図で計算過程を視覚化してみましょう:
この図は、観測時間からレイティング調整を行い、さらに余裕時間を追加して最終的な標準時間を算出する過程を示しています。
感想
まずDMが何のことやら、って感じでした。
デシミニッツ、36秒なのですね。
あと、この式は覚えておく必要ありますね。
\(標準時間 = 観測時間 × (レイティング係数 ÷ 100) × (1 + 余裕率)\)
これ、余裕率に1たすのがミソですね。
1足さなかったら26.4になって他の値と食い違うからそれで間違うことはないと思いますが。
今回もしっかり理解できました!!