問題
運搬分析に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
① 運搬活性分析は、運搬活性示数を用いて運搬の状況を分析する。活性示数は、数値が低い方が移動の手間が少ない。
② 運搬高さ分析は、運搬手段ごとに対象物の積まれている高さを調査して、対象物の高さ設定、運搬手段の変更、運搬作業の改善を行う。
③ 空運搬分析は、人や運搬機器のムダな動きを系統的に調べる方法である。空運搬の反対は実運搬である。
④ 運搬重量比率は、運搬延べ重量を対象物の正味重量で割ったもので、運搬作業量の大体の大きさを表すのに用いられる。
⑤ 運搬工程分析表における直線式工程分析表は、運搬工程分析記号を用いて製品工程分析と同じ要領で分析する。
解答
正解は 1 になります。
運搬分析とは、工場や倉庫などで物を運ぶ作業を効率的に行うための分析方法です。
それでは、各選択肢を順番に見ていきましょう。
② 運搬高さ分析:
これは正しい説明です。物を運ぶ際の高さを調べて、より効率的な方法を見つけ出す分析方法です。
③ 空運搬分析:
この説明も正確です。人や機械が何も運んでいない状態(空運搬)での無駄な動きを調べる方法です。
④ 運搬重量比率:
この説明も適切です。実際に運んだ総重量を、運ぶべき物の本来の重さで割ることで、運搬作業の量を大まかに把握します。
⑤ 運搬工程分析表:
この説明も正しいです。製品の製造過程を分析するのと同じような方法で、運搬の過程を分析します。
① 運搬活性分析:
ここに誤りがあります。運搬活性示数は、数値が高いほど移動の手間が少ないのが正しいです。
運搬活性示数について詳しく説明すると:
運搬活性示数は0から4までの値を取り、以下のように解釈します:
状態 | 活性示数 |
---|---|
床にバラ置き | 0 |
箱に入れた状態 | 1 |
パレットに乗った状態 | 2 |
台車に乗った状態 | 3 |
コンベアで動いている状態 | 4 |
つまり、数値が高いほど運びやすい状態を表しています。例えば、床にバラバラに置かれている物(活性示数0)よりも、台車に乗せた物(活性示数3)の方が運びやすいことを示しています。
したがって、正解は①です。運搬活性示数は、数値が高いほど移動の手間が少ないのが正しい説明となります。
感想
これ、まったく知りませんでした・・・。
問題自体、なんだか全部正しそうな気がしますが。
数値ものはこうやって引っかけしてきますね。
今日もしっかり覚えました!!