平成24年度 経営工学部門 IV-21PR含む
問題
IV-21 故障解析に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
① FMEAは設計の不具合及び潜在的な欠点を見出すために実施される。
② 故障モードとは、断線、短絡、摩耗など故障状態の形式による分類である。
③ 故障解析とは、故障メカニズム、故障原因及び故障が引き起こす結果を識別し、解析するために行う、故障したアイテムの論理的かつ体系的な調査と検討である。
④ FMEAではその発生が好ましくない事象に対して、発生経路、発生原因及び発生確率をフォールトの木を用いて解析する。
⑤ FMECAとは、FMEAに付加して、フォールト発生の確率及びフォールトによる影響の重大さの格付けを考慮する定性的な信頼性解析手法である。
解答
正解は 4 になります。
この問題は、故障解析に関する記述の中で最も不適切なものを選ぶものです。それぞれの選択肢について説明します。
① FMEA(Failure Mode and Effects Analysis)
設計の不具合や潜在的な欠点を見つけるための手法です。これは正しい記述です。
② 故障モード
断線、短絡、摩耗など、故障状態を形式で分類するものです。これも正しい記述です。
③ 故障解析
故障メカニズムや原因、結果を識別・解析するための論理的かつ体系的な調査です。これも正しい記述です。
④ FMEAとフォールトツリー解析
FMEAはフォールトツリー解析(FTA)とは異なる手法です。FMEAは個々の故障モードとその影響を分析する手法であり、フォールトツリー解析はシステム全体の故障経路を分析する手法です。この記述は不適切です。
⑤ FMECA(Failure Mode, Effects, and Criticality Analysis)
FMEAに加えて、故障の発生確率や影響の重大さを評価する手法です。これは正しい記述です。
したがって、最も不適切な記述は④です。この選択肢ではFMEAとフォールトツリー解析を混同しています。
感想
このあたりは昔、開発設計をやっていた頃に学んだのです。
だから正解でしたよ!久しぶりに。
よかった・・・・。