問題
品質管理に関する次の記述の[ ]に入る語句として、最も適切なものはどれか。
特性の規定された公差を6σで除した値を[ ]という。ただし、σは特性値の標準偏差である。
① 平滑化指数
② 不適合率
③ 工程能力指数
④ 規準化係数
⑤ 精確度
解答
正解は 3 になります。
品質管理とは?
まず、品質管理とは製品やサービスの品質を一定の水準に保つための活動のことです。例えば、お菓子工場でクッキーを作る時、全てのクッキーが同じ大きさや味になるように管理することを指します。
工程能力指数とは?
問題の正解は③の「工程能力指数」です。これは、製造プロセスがどれだけ安定しているか、つまり製品のばらつきが少なくて規格内に収まっているかを示す指標です。
分かりやすい例え
クッキー作りを例に考えてみましょう。
- 公差:クッキーの直径が7cm±0.5cm(つまり6.5cmから7.5cmの間)であることが規格だとします。
- 標準偏差(σ):実際に作られたクッキーの大きさのばらつきを表す値です。
工程能力指数は、この許容範囲(公差)を、実際の製品のばらつき(6σ)で割った値になります。
計算方法
工程能力指数 = 公差 ÷ (6 × 標準偏差)
例:
- 公差 = 7.5cm – 6.5cm = 1cm
- 標準偏差(σ) = 0.1cm とすると
工程能力指数 = 1 ÷ (6 × 0.1) = 1.67
図解
以下の図は、工程能力指数の概念を視覚的に表したものです:
LSL Target USL | | | |<------ 公差 ------->| | | | |<------ 6σ --------->|
LSL: 下限規格値、USL: 上限規格値、Target: 目標値
まとめ
工程能力指数が高いほど、製品のばらつきが少なく、規格内に収まりやすいことを意味します。つまり、安定した製造プロセスであることを示しています。
この概念を理解することで、製造プロセスの改善点を見つけたり、品質管理の効果を数値化したりすることができます。
感想
はい、このへんは量産ものの設計するときには必須ですよね。
正解でしたが、忘れててあやふやなところですのでしっかりと再履修。
ホントはn数25あたりで実際の計算例出した方がいいのかな。
また出てくると思うのでそのとき考えますね!!